内容説明
ミルトン・エリクソンの影響を強く受けた本書は、身体の健康と心の健康の問題を扱っている大学院修士レベル以上の心理臨床の実践家に対して、催眠療法のレパートリーが広がることを目指して書かれている。本書では、臨床催眠についての本質にも言及しながら、いくつかの典型的誘導法が非常に詳しく、催眠後のやりとり、実践上の注意までをも含めて、具体的に紹介されている。さらに、エリクソン以降の新しい催眠誘導技法を学ぶだけではなく、催眠臨床の本質を理解するうえでも役立つであろう。また、心理臨床全般におけるノンバーバル・コミュニケーション、言葉、イメージ、メタファ、およびセラピー物語の用い方などについても、非常に具体的に参考にすることができるので、イメージ療法や催眠療法の枠にとらわれず、それぞれのセラピストに合った心理臨床のやり方をつくり出すことが可能であろう。
目次
第1章 催眠療法における中心的要素について
第2章 一般的な会話誘導法
第3章 埋め込まれた意味の誘導法
第4章 混乱誘導法
第5章 直接誘導法
第6章 子どもへの誘導法
著者等紹介
ガフナー,ジョージ[ガフナー,ジョージ][Gafner,George]
アリゾナ州タクソンにある退役軍人省医療センターにおける催眠訓練プログラムの共同指導者(もう一人の指導者は、健康心理学を専門とするボブ・ホール博士)であり、また家族療法訓練プログラムにおける指導者である
ベンソン,ソーニャ[ベンソン,ソーニャ][Benson,Sonja]
アリゾナ州フェニックスにあるカール・T・ハイデン退役軍人省医療センターでの医療心理士であり、またプログレッシブ保険会社グループ従業員援助プログラムにおける医療心理士である
門前進[モンゼンススム]
1948年大阪府生まれ。1976年九州大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学(教育心理学専攻)。1985年教育学博士(九州大学)。東京福祉大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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