内容説明
本書は、メラニー・クライン(1882‐1960)の没後、ロンドン現代クライン派を発展させてきた代表的な精神分析者たちの論文を、シェーファーが編集した精選論文集である。シーガル、ジョゼフをはじめとして、オショネシー、フェルドマン、ブリトン、アンダーソンらの優れた業績を、“「病理的組織化」概念と臨床”、“エディプス・コンプレックスと「第三の位置」”、“妄想分裂ポジションと治療技法”ほかの5部構成にて一望する。巻末に、訳者による詳しい解題を付した。
目次
第1部 理論形成と基本概念(臨床的事実とは何か;臨床的事実の概念化 ほか)
第2部 「病理的組織化」概念と臨床(残酷さと心の狭さ;病理的組織化と妄想分裂ポジションと抑うつポジションの間の相互作用(本文割愛) ほか)
第3部 エディプス・コンプレックスと「第三の位置」(失われた結合:エディプス・コンプレックスにおける親のセクシュアリティ;強迫的確信対強迫的疑念:2から3へ ほか)
第4部 妄想分裂ポジションと治療技法(理解することと理解しないことについて;再保証の力動 ほか)
第5部 精神分析過程(心的変化と精神分析の過程;大人のなかの子ども:子どもの分析による大人の精神分析への寄与)
著者等紹介
シェーファー,ロイ[シェーファー,ロイ][Schafer,Roy]
コロンビア大学精神分析センターの訓練分析者。ニューヨーク市で個人開業。ロンドン大学の初代フロイト記念教授。精神分析上の貢献によりアメリカ心理学会賞を2回受賞。米国ならびに海外でも精力的に講義を行ない、10冊を超える著書と120以上の論文を著す
福本修[フクモトオサム]
1982年東京大学医学部医学科卒業。静岡大学保健管理センター、タヴィストック・クリニック(ロンドン)勤務を経て、恵泉女学園大学教授、長谷川病院精神療法部長
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