内容説明
カウンセリングとは「悩み苦しみを通しての自己成長学」のことである。それは、悩む人を援助する「治療的解決的カウンセリング」、病や問題が生まれる前にそれを防ぐ「予防的カウンセリング」、真の成長と幸福を支える「成長支援のカウンセリング」の三つからなっている。「カウンセラーになるための条件」をわかりやすく伝授。カウンセリングとは何か、その核心を明快に解説する。
目次
1 カウンセリングとは何か(「カウンセリングの核心」とは;本気で生きよ。自分を見つめよ―カウンセラーを目指すうえで、もっとも必要なもの;カウンセリングを学ぶと、人生が変わる!;身近な体験からカウンセリングを考える;カウンセリングと、似ているもの(隣接領域)との違い
カウンセリングの定義―狭義のカウンセリングと広義のカウンセリング
カウンセリングのルールと枠)
著者等紹介
諸富祥彦[モロトミヨシヒコ]
1963年福岡県、北九州市に生まれる。1992年筑波大学大学院博士課程修了。1995年千葉大学教育学部助教授。現在、明治大学文学部教授(教育学博士)、日本トランスパーソナル学会会長。日本カウンセリング学会常任理事。日本産業カウンセリング学会理事。日本教育カウンセリング学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒頭巾ちゃん
29
依頼があったので、ブランクを埋めるために再読。ロジャーズの理論から「カウンセリングの在り方」を感じとれました(*^_^*)(*^_^*)「自ら気付きを得て、自己成長を支援する」これが私の定義です。自己を見つめてもらうにはしっかりと基本の心理学の学習は必要ですね。長年の実績ある民間資格なら、その教育はしっかりしていると思います。経験からです。QBハウスのように身近にカウンセリングが広まってもらいたいと思いますね。そうすれば自殺者も減るでしょう。2014/02/15
黒頭巾ちゃん
27
タイトル通りです(笑)カウンセリングの暗い印象が変わります。「自己成長の支援」という文言が響きます。大学教授だけあるので、カウンセリングを学問としてしっかり体系化そして、分かりやすく解説しております。巷でのカウンセリングの悪評はきっと、体系化して学ばずに行われた結果だと思います。それは、カウンセリングをする資格は特に必要ないからです。下巻も楽しみに読ませていただきます(*^_^*)私も、カウンセラーを目指しているので。2013/11/13
あこ
18
本書が私のキャリア・カウンセリングになりました。自分がなぜカウンセリングを学ぶのか…現在の仕事に活かすためと、自己探索・自己成長だということが明確になりました。また、私のやりたいことは情報提供が欠かせないけれども、コンサルテーションではなくカウンセリングが必要なのだということも明確になりました。それは広義のカウンセリングの予防的カウンセリングと解決・治療的カウンセリングなのだということも明確になりました。私もロジャーズの考え方がしっくりきます。ありがとうございました。2014/06/03
Moeko Matsuda
9
改めて勉強になりました。優しく書くために、同じ内容が何度も繰り返されているところが気になると言えば気になりますが…でも、やっぱり心理学系、カウンセリング系の本の中では、諸富先生の著作はピカイチに分かりやすいですよね。早速下巻も買ってきました!2020/08/06
モッタ
7
★★★★☆ カウンセリングには様々な定義がある。それは人それぞれであるが、本質は変わらない。人生における問題解決の手助けではなく、自己成長への援助という点にフォーカスしているかどうかだ。人間としての成長を手助けるのがカウンセリングであるようだ。2012/05/19