目次
クリストフ―不安神経症の克服
キム―学習困難からの回復
ダニーラ―強すぎた母親結合からの解放
クリスチァン―夜尿症の治癒
ジェームス―極度に外向的な母親との同一化による本能の喪失
デデ―言語障害の克服
マリーナ―ある養女の読字障害の背景
23歳の娘―あまりにも弱い自我の再建
青年―赤面恐怖の一事例の宗教的背景
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kayak-gohan
14
長らく積読になっていたが、大学で履修中の〈心理学的支援法〉で箱庭療法を学んでいて、読む好機ととらえ挑戦してみた。著者のドラ・カルフは箱庭療法を創始した人物で、本書は全10章から成り、第一章では総論として彼女の箱庭療法に対する基本的な考え方が紹介されている。要点としては、①人はその本質において「遊ぶ人」。遊びにおいて人は自らの全体性へ近づく、②「喜び」と「真剣さ」、「自由」と「制約」この特徴的な両極性が箱庭療法の外的形態のうちに与えられている。第二章以降では、実際のクライエントの事例が丁寧に紹介されている。2024/07/26
☆りはこ☆
5
最近思うのは箱庭療法ではよく曼荼羅の世界が作られること。宗教は人間にどのように関与してきたのか2018/01/19