出版社内容情報
カウンセラーとして著名な著者が、カウンセリングの実際場面を通して、そこに起るさまざまな問題点を摘出し解決してゆく
第1章 カウンセリングとは何か
第2章 カウンセリングの過程
第3章 心の構造
第4章 カウンセラーの態度と理論
第5章 ひとつの事例
第6章 カウンセリングの終結と評価
第7章 カウンセラーの訓練と指導
第8章 カウンセラーとクライエントの関係
第9章 カウンセラーの仕事
付章 スーパーバイザーの役割
河合 隼雄[カワイ ハヤオ]
著・文・その他
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
27
カウンセラーの方々の苦労の一端を現実的に知ることができる本で、治療と簡単に言いがちだが一筋縄では行かないことを教えてくれる。受容は、異文化理解を伴い、共振しながら、でも、一線を引きながらが基本だが、臨機に特別な判断を迫られることは、自分の仕事とも共通するなと感じた。2018/07/01
Kano Ts
8
とても興味深く読ませていただきました。専門のカウンセラーを志す人のための本なのだろうけど、非常に平易かつ具体的に書かれているため、自分のような門外漢にとってもほとんどのパートを飽きることなく読み進めた。カウンセリングの難しさと楽しさを感じられる良い本だと思う。最近読んで印象に残っているからか、この本でも「待つこと」の重要性が説かれていたことが印象に残った。ただこの「待つこと」を適切に行うことがいかに難しく大変かということも理解できた。2024/02/14
エリオちゃん
4
宮本武蔵の五輪書に通じるものを感じた。 物事の基本は型を作って型にとらわれない。基礎を充分に作って柔軟に、なんだろうなぁ。2018/01/31
かのん
4
勉強会で一年間かけて読み進めた本。カウンセリングの基本的な姿勢が学べる一冊でした。出版年を見て驚愕しましたが、時が流れても基礎は変わらないんだなぁと思いました。2015/03/04
なくさ
3
私のオリエンテーションは認知行動療法で、ユング学派の著者とは違うけれど、それでもとても興味深く楽しみながら読むことができた。安易に「良くしなくちゃ」と焦って技法に走るのではなく、まずはじっとクライエントの話に耳を傾け、機会をうかがうことの大切さ、を学んだような気がする。取りこぼしも多いと思うので、いつかまた読みたい。2021/11/16