野の医者は笑う―心の治療とは何か?

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  • サイズ A5判/ページ数 299p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784414400960
  • NDC分類 147
  • Cコード C0011

出版社内容情報

若き臨床心理士が怪しいヒーラーの治療を受け、話を聴いて回る。フィールドワークで心の治療を根底から問い直す冒険譚。舞台は沖縄!

ふとしたきっかけから怪しいヒーラーの世界に触れた若き臨床心理士は、「心の治療とは何か」を問うために、彼らの話を聴き、実際に治療を受けて回る。次から次へと現れる不思議な治療! そしてなんと自身の人生も苦境に陥る……。それでも好奇心は怪しい世界の深奥へと著者を誘っていく。武器はユーモアと医療人類学。冒険の果てに見出された心の治療の本性とはなんだったのか。「心が病むってどういうことか?」「心の治療者とは何者か」そして「心が癒やされるとはどういうことか?」底抜けに楽しく、そしてほろりとくるアカデコミカル・ノンフィクション!

プロローグ:ミルミルイッテンシューチュー、6番目のオバア

1章 授賞式は肩身が狭い
  ――「野の医者の医療人類学」を説明しておこう
2章 魔女と出会って、デトックス
  ――傷ついた治療者たち
3章 なぜ、沖縄には野の医者が多いのか
  ――ブリコラージュするマブイ
4章 野の医者は語る、語りすぎる
  ――説得する治療者たち
5章 スピダーリ
  ――ちゃあみいさんのミラクルな日常
6章 マスターセラピストを追いかけて
  ――潜在意識と神について
7章 研究ってなんのためにある?
  ――学問という文化
8章 臨床心理士、マインドブロックバスターになる
  ――心の治療は時代の子
9章 野の医者は笑う
  ――心の治療とは何か?

エピローグ:ミラクルストーリーは終わらない

【著者紹介】
十文字学園女子大学人間生活学部講師

内容説明

ふとしたきっかけから怪しいヒーラー達の世界に触れた臨床心理士が、彼らの話を聴き、実際に治療を受けて回ることになる。次から次へと現れる不思議な治療!気づけば著者自身の人生も苦境に陥る…。武器はユーモアと医療人類学。冒険の果てに見出された心の治療の本性とは?底抜けに楽しくてほろりとするアカデコミカル・ノンフィクション。

目次

プロローグ―ミルミルイッテンシューチュー、6番目のオバア
1章 授賞式は肩身が狭い―「野の医者の医療人類学」を説明しておこう
2章 魔女と出会って、デトックス―傷ついた治療者たち
3章 なぜ、沖縄には野の医者が多いのか―ブリコラージュするマブイ
4章 野の医者は語る、語りすぎる―説得する治療者たち
5章 スピダーリ―ちゃあみいさんのミラクルな日常
6章 マスターセラピストを追いかけて―潜在意識と神について
7章 研究ってなんのためにある?―学問という文化
8章 臨床心理士、マインドブロックバスターになる―心の治療は時代の子
9章 野の医者は笑う―心の治療とは何か
エピローグ―ミラクルストーリーは終わらない

著者等紹介

東畑開人[トウハタカイト]
1983年生まれ。2005年京都大学教育学部卒業。2010年京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。2013年日本心理臨床学会奨励賞受賞。沖縄の精神科クリニックでの勤務を経て、十文字学園女子大学専任講師。博士(教育学)・臨床心理士。元マインドブロックバスター(2015年8月更新忘れのため資格失効)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

112
京大(更に栄光)卒心理学者による、医者ではない治療者(スピ系など)の研究。そっち系に取り込まれる話ではないかと思って敬遠していたが、業界内でも評価が高まる一方なので購入。文体が高野秀行さん丸パクリ(高野さん公認どころか絶賛されてる)。失業中にやさぐれた自身を癒やす目的も兼ねてフィールドワークしており、治療を受けつつ研究するという矛盾した態度の為前半は混沌としている。心の治療とは何かを問い直す示唆に富む内容。女性を女の子呼ばわりする様などはミソジニストを思わせるし、傷つき故の怒りが目につき私は笑えなかった。2022/05/15

本詠み人

69
『居るのはつらいよ』の続編という位置づけだが時期的に少し被っている。前作で出てきた授賞式で、研究助成金をもらい行ったフィールドワークの記録と考察。「心の治療とは何か」、沖縄で活躍している「野の医者(ユタやスピリチュアル系の治療者)と臨床心理士の治療の違いは何か」問いを立て、試行錯誤しながらその答えを追い求めていく…前半のふざけた描写から後半に進むにつれ明らかになっていく野の医者の技法。そこから滲み出すように輪郭を現す臨床心理学。教科書には書かれていない臨床心理学という学問の確かな姿をそこに見た。2022/07/22

禿童子

41
沖縄在住の臨床心理士がトヨタ財団の賞金95万円を獲得して、スピリチュアルヒーラー「野の医者」の世界に潜入取材した記録。まるでノンフィクションノベルかルポルタージュのような雄弁な文章で一気に読める。面白おかしい描写のあいまに真面目な考察が入り混じる。臨床心理学と野の医者がしている治療のどこが同じでどこが違うのか。東畑さんはついにマインドブロックバスター(?)の資格を取得して当事者になる。沖縄のスピリチュアルブームは20年ほどの歴史しかないが、その源流をたどると、なんと臨床心理学の本家と生長の家にたどり着く!2022/05/24

Akihiro Nishio

27
怪書である。臨床心理士がスピリチュアルを使って活動するヒーラーたちを取材し、スピリチュアルとは何か、さらに心理学とは何かという巨大なテーマに立ち向かうフィールドワークである。自分は、宗教なら何でもいける口だが、スピリチュアルには疎く、手相も占ってもらったことがない。まずはタロットでも何でもやってもらいたい。前半早々に、スピリチュアルの核心には迫っているのだが、後半マインドブロックバスターの資格講習に参加して、もう一段発見があるところも良い。臨床心理士の雑誌で見たが高野秀行氏の文体に影響を受けたという。2016/10/12

くさてる

24
これは面白かった!臨床心理士が沖縄のスピリチュアル業界に潜入し、混沌としたその世界を体験しながら「心の治療」の本質を探していく内容。語り口が実に軽快でコミカルで読みやすいのだけど、そのなかに人間が本当に求めていることや人を癒すということの意味を深く問う部分があって、とても興味深い。カウンセリング、疑似科学や自己啓発に興味がある人にもおすすめですが、不思議な業界に体当たりで飛び込む冒険譚としても面白く読めます。おすすめです。2015/12/13

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