喪失と悲嘆の心理臨床学―様態モデルとモーニングワーク

個数:
  • ポイントキャンペーン

喪失と悲嘆の心理臨床学―様態モデルとモーニングワーク

  • 山本 力【著】
  • 価格 ¥3,300(本体¥3,000)
  • 誠信書房(2014/08発売)
  • 【ウェブストア限定】サマー!ポイント5倍キャンペーン 対象商品(~7/21)※店舗受取は対象外
  • ポイント 150pt
  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 222p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784414400854
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3011

出版社内容情報

病や事故や災害を通して人が遭遇する喪失と悲哀の心理的体験について,理論的考察と心理臨床実践を集大成した著者渾身の書き下ろし

病気や事故や災害などを通して人が遭遇する喪失と悲哀の心理的体験について、その理論的考察と心理臨床実践を集大成した渾身の書。著者がライフワークとして長年取り組んできた喪失関連の理論と技法が著者の臨床経験というフィルターを通して論述されている。

序 文 (鑪 幹八郎)
第1章 大きな謎としての喪失の悲しみ――喪失様態と三つの課題
 1.喪失とは目覚め 
 2.基本用語の概念規定 
 3.喪失様態の枠組みの提起 
 4.本書の構成 
 第1章の要約 

第2章 対象喪失論の起源と展開――フロイトからクラインへ
 1.フロイトと対象喪失論の契機 
 2.モーニングワークと脱カセクシス仮説 
 3.ビンスワンガーへのお悔やみの言葉 
 4.喪失経験と個性化への道 
 5.遺された者の悔やみと罪悪感 
 6.メラニー・クラインの対象関係論 
 7.対象の破壊―自責モデル 
 8.モーニングワークと創造性 
 第2章の要約 

第3章 リンデマンによる悲嘆研究への挑戦――ココナッツグローブ火災の叡智
 1.最初のグリーフオロジスト 
 2.ココナッツグローブ火災の悲劇 
 3.悲嘆反応への関心の背景 
 4.「急性悲嘆の症候学とマネージメント」の論文 
 5.遺言としての講話 
 第3章の要約 

第4章 キューブラー・ロスの生涯と着想の軌跡――DABDAモデルを越えて
 1.『死ぬ瞬間』出版までの来歴 
 2.死にゆく過程のDABDAモデル 
 3.シュナイドマンの批判 
 4.キューブラー・ロスの真髄 
 5.エリサベスの究極の関心 
 第4章の要約 

第5章 喪失経験とモーニングワーク論の再検討――喪失の新しい見方
 1.喪失経験の多様性と個別性 
 2.期待され,想定された世界 
 3.グリーフワークとリアリティワーク:死別の二重過程モデル 
 4.「継続する絆」仮説の検討 
 第5章の要約 

第6章 分離不安の本質とその対処――いるとは何か,いないとは何か
 1.老若男女に生起しうる分離不安:DSM-5の改訂 
 2.分離不安の経験の特徴 
 3.「いないいないバア」の過程 
 4.アベイラビリティという鍵概念 
 5.見捨てられ不安と分離不安との違い 
 6.分離不安の低減はいかにして可能か 
 第6章の要約 

第7章 がん患者と心理臨床家の旅の課題――映画『最後の輝ける日々』の検討
 1.はじめに 
 2.分析素材:『The Last Best Year』の概要 
 3.「物語」の考察 
 4.おわりに:「安堵の課題」 
 第7章の要約 

第8章 悲嘆アセスメントの視点――どこで,なぜ立ち往生しているか
 1.悲嘆アセスメントとは 
 2.悲嘆反応の異常:複雑性悲嘆 
 3.悲嘆尺度の開発 
 4.悲嘆のアセスメントの六つの視点 
 第8章の要約 

第9章 事例研究:悲嘆カウンセリングのイニシャルケース
 1.クライエントの概要 
 2.面接経過 
 3.考 察 
 第9章の要約 

第10章 悲嘆カウンセリングの中核理念と技法
 1.心理面接・グリーフケアの枠組み 
 2.安全基地の機能と非侵襲的な態度 
 3.現実検討を促進する共感的な傾聴 
 4.クライエントを支える心理教育 
 5.エンプティ・チェアによる故人との代理的な再会 
 6.悲嘆夢の臨床的利用 
 7.現実へのアクションと統合的モーニングワーク 
 8.新たな意味とストーリを紡ぎ出す 
 9.まとめ:グリーフケア・悲嘆カウンセリングの要点 
 第10章の要約 

終章 それでもフェニックスのように
 1.心理的に喪はいつ明けるのか 
 2.喪失と獲得:贈りもの体験 
 3.経験を活かし,継承する:「希望」の課題 
 4.ユズリハ:最後のジェネラティビティ 
 5.エピローグ 
 終章の要約 

喪失と悲嘆に関連する「用語解説42」
文  献
あとがき

【著者紹介】
岡山大学大学院教育学研究科教授、臨床心理士

目次

大きな謎としての喪失の悲しみ―喪失様態と三つの課題
対象喪失論の起源と展開―フロイトからクラインへ
リンデマンによる悲嘆研究への挑戦―ココナッツグローブ火災の叡智
キューブラー・ロスの生涯と着想の軌跡―DABDAモデルを越えて
喪失経験とモーニングワーク論の再検討―喪失の新しい見方
分離不安の本質とその対処―いるとは何か、いないとは何か
悲嘆アセスメントの視点―どこで、なぜ立ち往生しているか
事例研究:悲嘆カウンセリングのイニシャルケース
悲嘆カウンセリングの中核理念と技法
それでもフェニックスのように

著者等紹介

山本力[ヤマモトツトム]
博士(心理学)、臨床心理士。1950年、兵庫県姫路市に生まれる。県立姫路西高等学校を卒業後、1969年に広島大学教育学部心理学科に入学。同学科卒業後、広島大学大学院教育学研究科の修士課程、続いて博士課程に進学。2年間、母校で助手をつとめた後、岡山の地に移り住む。岡山県立大学保健福祉学部を経て、1999年より岡山大学教育学部教授。現在、岡山大学大学院教育学研究科教育臨床心理学専攻の教授。日本心理臨床学会理事(2007‐2014)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZUKI

6
人それぞれに色々な人生があり様々な生き様があり仕事や生活等、決まった方法で生きていると固定されてしまい何も変わらない現状維持という囚われに陥る。しかし方法を無視しても正しいか?間違っているか?が分からなくなってしまう。 以下に自分のした又はされた行為に対し視野を広げつつ追求し過ぎず今を生きる事が大切だと感じてます。 (何かを追求し考え過ぎて囚われている事が多い私なので)2016/09/19

わくい

1
喪失と悲嘆に関する歴史的な研究の概略がつかめると同時に、筆者の経験に裏付けされたモデルも学ぶことができる。 実践に繋げられそうな知識を得ることができ、参考文献も豊富なため、学びを今後も深められそう。グリーフについて学ぶために始めに手にしてよかった本。2023/04/19

torazou

1
私は心理学を専門にしていますが、テーマに惹かれて読んで見ると、喪失体験の悲しさが迫ってきて、普通の学術的な専門書とは異なった迫力と面白さがあります。多分、筆者の臨床経験の目線で書いているので「講演」を聞くように読めました。2014/09/25

no

0
喪失と悲嘆の心理についての、新しくて分かりやすい教科書。2014年出版。個人的には特に七章が面白くて、唸りながら読み進めた。モーニングワークに仕事で直接的には関わることはないやろうけど、この本は職業人である限りは手元に置いておきたい。良い教科書やった。2025/07/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8240306
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品