出版社内容情報
カルフ箱庭療法に日本神話を取り入れた、日本人のための新しい箱庭療法理論を提示する。解説には52点ものカラー写真を使用。
目次
理論編(箱庭療法とは何か;治療者の想像力;関係性と自然発生的な治癒;治療者の態度)
事例編(自己臭は女性の神様からの贈りもの―自己臭恐怖の女子高校生への箱庭療法過程;破壊神から創造神が生まれる―解離性障害の女子高校生の箱庭と描画;セラピストの想像活動に布置した聖なる結婚式のイメージ―重度の境界例成人女性への箱庭療法;身体の痛みは、逃れられない人生を生きることへの痛みである―身体表現性障害の壮年期男性への箱庭療法;セラピストには天の声が聞こえた―統合失調症と診断された成人女性への箱庭療法)
著者等紹介
織田尚生[オダタカオ]
1939~2007年故東洋英和女学院大学人間科学部教授(精神科医、分析心理学者、臨床心理学者)。専門は精神医学、分析心理、臨床心理学
大住誠[オオスミマコト]
1952年神奈川県に生まれる。現職、大住心理相談室長、聖マリアンナ医科大学非常勤講師、横浜国立大学非常勤講師、浄土真宗大谷派法閑寺住職(臨床心理士)。専門は臨床心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Asakura Arata
2
師匠が書いた本。瞑想箱庭療法は、楽なのだが逆転移が体に出るのは怖いなあ。2010/09/26
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0
・侵害(not侵襲)というワード多用が印象的。著者は権利被侵害性にご過敏と拝察。著者引用Απόλλωνの託宣「傷を与える者にして、初めて癒すことができる」は含蓄。--自分自身の加害者としての部分に気づかない人は、心理的な援助者として機能することは困難である。 ・事例編のカラー図が豊富で有難い。事例2(解離JK)で描かれる女神カリー(原文ママ)が、なぜか西洋風黒衣+僅斜下の弱火を吐くのが妙笑。カリーによる屠竜後に同竜骸からピンク創造神が誕生するが、同ピ神が斜上気味に挙動不審な処も変容象徴として嬉。
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