内容説明
夢は情報の宝庫である。夢主の潜在的可能性やパーソナリティの影の部分を知らせてくれたり、危機に対処する手がかりや創造的インスピレーションを与えてくれる。本書には、著者独自の介入技法によってクライエントが自ら夢の意味を発見してゆけるような質問の仕方が具体的に詳述されている。臨床心理士・カウンセラー・教師・家庭裁判所調査官・医師・看護師・精神保健福祉士など、さまざまな臨床場面においてクライエントが語る夢を扱っている援助者に対して、本書は貴重な示唆を与えてくれよう。
目次
夢を慈しむ人びとのために
夢の意義
夢分析の対象となる夢
夢を利用するさいの留意点
夢の意味をつかむさいの留意点
夢分析における一般的介入
夢分析における特殊的介入
介入技法の組み合わせ―ある中年期女性の能動的夢分析
介入技法についてのまとめ
対提示質問の考え方の応用―藤原道綱母が見た蛇の夢の分析
夢を媒介とした対処法の吟味と焦点の移動
夢の言葉
著者等紹介
名島潤慈[ナジマジュンジ]
1948年広島県に生まれる。1974年広島大学大学院修士課程修了(臨床心理学専攻)。現在、山口大学教育学部教授、博士(心理学)、臨床心理士
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