内容説明
本書は、先に刊行した『「芸」に学ぶ心理面接法』の姉妹編である。「芸」の世界は、理屈でわかろうとするよりも、直接に感じとって味わうべきものである。これらの芸論の一つひとつは、面接について実にうまく語られている「比喩」のようにみえる。それらは面接者の想像の翼が大きく羽ばたくように作用する「触媒」であり、一方、自分の想いをじっくりと煮詰めることのできる貴重な「るつぼ」でもある。
目次
第1部 「芸」と面接の比較(「芸」は面接の機能と通じている;「芸」と面接の技法は似ている;「芸」と面接との違い)
第2部 芸論に想う(異化について;虚実皮膜の間;直観について)
第3部 面接芸論メモ(面接と芸論;面接者と芸論;面接過程と芸論)