内容説明
シェイクスピア、ホメロスからユング、フロイトなど、世界の文学者や思想家の作品にみられる「夢」に関する記述を採集した類をみない貴重なアンソロジー。子どもと親、愛と性、死、悪夢など一八のテーマのもと三〇〇以上にわたる膨大な夢の世界を紹介する。
目次
第１部 誕生から死まで（子どもと親；愛と性；老いと病気 ほか）
第２部 世の中のこと（食べ物；動物；旅と自然界 ほか）
第３部 夢の世界（眠りと夢；悪夢；不条理 ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐倉
10
小説や戯曲、エッセイ、日記や詩といった各種文学。あるいは占い師や心理学者が著した解釈など、夢に纏わる文章がアンソロジーとして収録されている。一文は短ければ１行、長くても１頁ほどで終わるよう抜粋されている。小説であっても、物語の文脈から切り離されて書かれており、詩集に近い読み口がある。各時代の知識人が見たリアルな夢、あるいは物語を彩る夢、はたまた各時代に存在する夢についてのパブリックイメージ、過去の人々が思い描いた夢についての俗説など、面白い文章がたくさん。2023/08/26
