出版社内容情報
地理と政治・経済は、切ってもきれない関係にあります。その三位一体、あるいは三すくみの関係が、国際政治、世界経済、ひいては世界史を動かしてきたといっても過言ではないでしょう。
たとえば、今、中国がなぜ、南シナ海や東シナ海の小島や岩礁にあそこまで固執するのか、その「不純な動機」は、その小島の地理的意味を知らなければ、理解できません。むろん経済面でも、各国経済の浮沈や各産業の成長と衰退には、地理的条件が深く関わっています。
本書では、政治・経済をめぐるさまざまなトピックと地理の関係について、解き明かしていきます。地理と政治と経済という“欲望の三角形”がわかるだけで、ニュースの解像度があがることを実感できるでしょう。
内容説明
地理と政治・経済は、切っても切れない関係にあります。その関係が、国際政治、世界経済、ひいては世界史を動かしてきたといっても過言ではないでしょう。過去の戦争、紛争の多くが、領土をめぐるものだったことを考えれば、地理という視点は欠かせないものです。むろん経済面でも、各国経済の浮沈や各産業の成長と衰退には、地理的条件が深く関わっています。ぜひ、本書で地理という視点をとりいれて、日々のニュースをより深く読み解くコツを身につけてください。
目次
1 領土、国境…地理がわかると、ニュースがわかる
2 地理と世界経済の見えないつながりを追う
3 貿易から領土問題まで、日本の現在を地理で読み解く
4 モノづくりをめぐる日本列島の「経済地図」
5 農業と食ビジネスからわかる日本の今とこれから
6 あの業界の中心地は、なぜその「場所」だったのか
付録 日本の経済・政治風土―その地域は、こんなふうに見えている