出版社内容情報
☆☆☆ 生誕100年記念 文庫新装版 ☆☆☆
生きるのが少しだけラクになる
遠藤周作 心のメッセージ――。
誰もが幸せになりたいと願う。
しかし、世の中には強い人間と、おそらくは大多数の弱い人間がいる。
強い人間像がのぞまれるこの社会の中で、そういう多くの弱い人間が自分の幸せをどう見つけて生きていくか。
本書は、著者独特の軽妙なユーモアと豊かなエスプリをほどよく織り交ぜながら、ソフトな語り口で現代人の心の悩みをとらえ、本当の自分の愛し方について考える。
「自分も弱くてダメな人間だった」と語る著者には、道徳的な押しつけはみじんも感じられない。
他人と自分、社会と自分との関わりに苦しむ人にとって、かけがえのない書となるだろう。
(本文より)
「努力と精進を重ねて学ぶという姿勢を、ぼくは否定するつもりはない。そういう人は自分なりの人生観をもってやっているんだから。だけど、大半の人たちは、自分の意志の弱さを嘆いている弱者です。そういう人間が、強者と伍して生きていく知恵、方法だってあるんだということを知ってもらいたい」
内容説明
自分の欠点を好きになれるか―。「私も臆病だし、小心で卑怯」という著者がユーモアを交えたやさしい語り口でありのままの自分の愛し方について考える。生きるのが少しだけラクになる遠藤周作心のメッセージ。
目次
あなたの理解者はあなたをおいて他にはない
あなたは自分をどのくらい信じているか
人間は一人で生きるべき存在か
あなたにとっていま一番大切なもの
ひとりの人間に与えられた絶対的法則
一度は自分の心に問いつめるべきこと
できるだけ苦労しないですむ生き方
ひとりの自分とどうつき合っていくか
表の顔 裏の顔 もう一つの顔
あなたは何に生きてみたいか
あなたの中の”弱虫”と仲良く暮らす方法
二枚目を愛した不幸 三枚目を愛した幸せ
その人と自分とどちらが大切ぬなるか
人生を狂わしてしまう一瞬の時
人間はどこまで正直に生きられるか
他人を愛せない人は自分を愛せない
ほんとうに自分を愛せるか
著者等紹介
遠藤周作[エンドウシュウサク]
作家。1923年東京生まれ。慶應義塾大学仏文科卒業。フランス留学を経て、1955年『白い人』で第33回芥川賞受賞。1958年『海と毒薬』で新潮社文学賞・毎日出版文化賞受賞。1966年『沈黙』で谷崎潤一郎賞、1980年『侍』で野間文芸賞、1994年『深い河』で毎日芸術賞を受賞。1995年文化勲章を受章。1996年、73歳で永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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