出版社内容情報
数多くの時代小説を発表、活躍するも2015年2月に急逝した時代小説家、火坂雅志。没後10年、仕事部屋の片隅から見つかった単行本未収録作品と、火坂氏と38年間ともに生きた妻・洋子氏の新潟日報連載「愛と義のひと 追想 夫・火坂雅志」を贅沢に1冊にまとめました。その日常と愛したものたちを鮮やかに切り取る珠玉のエッセイです。短編「墓盗人 骨董屋征次郎 真贋帖」も同時収録。
内容説明
大切な誰かを失っても、その存在を感じながら人は生き続けられる―。妻として同志として伴走した38年間の思い。新潟日報「愛と義のひと」が珠玉の一冊になりました。没後10年。火坂雅志が大事にしていた日常を綴ったエッセイと幻の短編も収録。
目次
第一部 愛と義のひと―追想 火坂雅志(中川洋子)(恩返し―海は、故郷までつながっている;酒椿忌―村井弦斎との不思議な縁;風を読まず―風はみずから巻き起こすもの;花見の宴―ルールは自慢の酒と肴の持参;我が家の猛犬―哀しみを共有し支え合える存在として ほか)
第二部 人生の愉しみ―未収録作品集(火坂雅志)(私のデビュー作;時代考証余話;時代を先取りした元祖湘南人―村井弦斎に学ぶ;ド・ロさまそうめん;小鍋の愉しみ ほか)
特別収録 墓盗人―骨董屋征次郎 真贋帖
著者等紹介
中川洋子[ナカガワヨウコ]
1958年神奈川県生まれ。早稲田大学のサークル「歴史文学ロマンの会」の先輩だった火坂雅志と1982年に結婚。火坂の執筆活動の伴走者でもあった。ふたりの38年間の日々を綴った、新潟日報紙上での連載「愛と義のひと 追想:夫・火坂雅志」を加筆・修正して単行本化したのが本書である
火坂雅志[ヒサカマサシ]
作家。1956年新潟県生まれ。早稲田大学卒。出版社勤務を経て『花月秘拳行』でデビュー。『天地人』は第13回中山義秀文学賞を受賞し、2009年のNHK大河ドラマの原作となる。時代小説の旗手として数多くの作品を発表し活躍するも、2015年急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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