出版社内容情報
老舗和菓子屋の店主だった父が亡くなった。店の土地の評価額は9200万円。しかし、相続人である3人の子どもたちは、それぞれ事情を抱えていて…。店を残すのか、ならば誰が継ぐのか。いっそ閉店して土地を売り、3人で財産を分けるのか。子どもたちが出した答えとは――。ある家族の物語を通して「お金よりも大切なこと」が見えてくる。相続の流れや手続きとモメない秘訣がわかる相続小説。
内容説明
この相続、どうすれば解決できる!?急死した和菓子屋店主の父と、遺された3人の子どもたち。それぞれの利害と嫉妬…そして泥沼の争いが始まる。共感して、泣けて、リアルな相続がよくわかる!3万件の相続実績から生まれた相続小説。
著者等紹介
天野隆[アマノタカシ]
税理士法人レガシィ代表社員税理士。公認会計士、宅地建物取引士、CFP。1951年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。アーサーアンダーセン会計事務所を経て、1980年から現職
伊藤かよこ[イトウカヨコ]
作家、心理療法家、鍼灸師。心身症専門の鍼灸師として各種心理療法を学ぶ。2016年、認知行動療法を小説化した『人生を変える幸せの腰痛学校』で作家活動を始める。現在は、心身相関についての個別相談や講座を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りちゃ
5
普通に小説として楽しい。幸せと快楽の違いにはハッとさせられた。各章での解説もわかりやすい。孫世代の幸次郎と杏がグッジョブ。「相続とは、人生のターニングポイント」ウェルビーイングに興味津々。2025/04/10
あまいちろう
3
相続に関する書籍であるが、相続人三兄弟の思惑が異なる中で果たして皆が納得出来る解決策はあるのか。長男の初郎は会社員生活で壁にぶつかり葛藤するが、同じくサラリーマンを経験した身としては他人事とは思えず、気を揉んだ。物語の合間に分かりやすい解説もあり、事前の備えとしても役立つと思う。2025/04/19