出版社内容情報
再生回数600万回の金魚の雪ちゃん。「もう1週間ももたないだろうからタダで譲る」と観賞魚店に見放された1匹のホワイト・ローズテール・オランダが、飼い主の懸命な努力によって、病気と闘いながら生きていく物語。治療で改善したかと思えば、また次のトラブルに見舞われる、目が離せない展開の連続に、(たかが金魚と思って見始めた人でも)生きる勇気がもらえる一冊
内容説明
ごく一般的な飼い主が、独学と経験で手探りしながら治療法を求め、素人ながら自ら注射に挑み、時に韓国の検疫責任者まで巻き込んで病気の金魚を救うために奮闘するドラマチックストーリー。
目次
1(余命1週間の金魚をタダでもらったところ…;病気は弱い者を逃さない;はじめて元気に!束の間の安堵;先生、うちの金魚を助けてください…;少しでも生きる可能性があるのなら ほか)
2(予期せぬ再発;暗転;まだ死にたくない金魚と、死なせたくない飼い主の1週間;戦わない治療への転換;雪ちゃんが大型水槽に戻る日)
著者等紹介
「えみこのおうち」管理人えみこ[エミコノオウチカンリニンエミコ]
金魚をメインとしたアクアリウム系YouTubeチャンネル「えみこのおうち」管理人。チャンネルでは金魚の魅力や金魚飼育に関する情報を発信している。元看護師。オーストラリアで出会った韓国人男性と結婚し、現在は韓国在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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paluko
5
帯に「ごく一般的な飼い主が、独学と経験で手探りしながら治療法を求め」と書いてありますが著者の「えみこ」さん、絶対にただ者ではありません! 看護師の資格を持ち、観賞魚飼育経験も長く家に各種の魚病薬が常備されている。さらに、ついに自分で雪ちゃんに注射をする必要が生じた際にはウロコとウロコの隙間に針を刺す練習のため魚屋さんで買ってきたカレイで練習して臨むなど、経験と覚悟が半端ないです。この人のところに迎えられたことで天寿を全うできたという、まさに運命を感じてしまう奇跡の金魚のお話でした。2024/09/08
めんだこちゃん
4
上野の古本イベントでご縁があり、あれよあれよとその場で購入。YouTubeは拝見したことがなかったが、なるほどこりゃあみんなを魅了するわけだ。ただの「観賞魚」ではなく「家族」として一緒に生きようとする姿はもちろん、何より私は、著者の愛ある表現に胸を打たれた。抜群にコミカルで、慈しみに溢れた言葉選びには、願望はあっても虚飾はない。ただひたすらに「生きていてほしい」「一緒に明日を迎えたい」「うちのこ、かわいいでしょ」という気持ちが痛いほどに伝わる。苦しみこそあったと思うが、過ごせた日々に意味があると信じたい。2024/10/20
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