出版社内容情報
「東大の現代文なんて超むずかしそう」は誤解です! 歴史、情報、科学技術、環境、哲学、芸術……東大がメンツにかけて選んだ最先端のテキストを正しく読み解くと、いかに常識にとらわれていたかが分かり、ニュースや本の読み方、ものの考え方も変わってきます。教養も高まります。ビジネスパーソンにぜひ読んで欲しい8問を、スタディサプリやZ会東大教室で大人気のカリスマ講師が厳選して解説!
内容説明
一目置かれるあの人と話がはずむ秘密は―。「読み解く力」がつく厳選8問!知識ゼロからでも、1問1分でわかる!
目次
はじめに 「読解力の格差」が人生を大きく変える!…さらっと読める多読より、東大の1問を
第1章 歴史
第2章 情報
第3章 科学
第4章 芸術
第5章 哲学
第6章 環境
著者等紹介
小柴大輔[コシバダイスケ]
1967年、静岡県出身。上智大学大学院哲学研究科博士前期課程退学。リクルート「スタディサプリ」講師・Z会「東大進学教室」講師。担当科目は現代文・小論文。辰已法律研究所で法科大学院、司法試験予備試験の受験生を対象とした一般教養小論文を指導。「対比」「言い換え」の考え方に代表される方法論により一見難解な問題文がクリアに読み解ける講義が、知的な興奮を呼び起こし大好評。特に「東大現代文は、いかにいま読むべき文章が厳選され、深い読解力を試される良問が多いか」を日々伝えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kubottar
13
久しぶりに現代文の問題をやった。東大の問題といっても普通に本から出題されてるのは同じ。2020/05/23
かさ
4
予備校講師の小柴大輔氏が、東大入試現代文を素材に、歴史・情報・科学・芸術・哲学・環境の全6分野について解説する。設問への解答過程がそのまま本文の巧みな解説になっており、「読書価値が高い」内容もちゃんと理解できる。同時に、章末の読書案内がとにかく充実していて、各分野への魅力的な招待となっている。200冊近くの本が紹介されているようで、前書きの「予備校の現代文・小論文講師は、大学教授や出版社の編集者と並んで、”仕事として”もっとも本を読む職業なのです」という言葉に頭が下がる。また読みたい本が増えてしまった。2020/04/20
takao
2
読書的価値が高い2024/10/19
OKASHO
2
いろいろな文章が紹介されていて面白い。最も印象にのこったのは「無知とは知識の欠如ではなく、知識に飽和されているせいで未知のものを受け容れることができなくなった状態」という一節。ソクラテスの無知の知とも近い。知識をひけらかして他人の意見に耳を傾けられない人は無知なのではないだろうか。2020/05/04
じめじめ
1
反知性主義は「知的情熱を持った知識人」が陥るものであり、知性とは「知の自己刷新」である。耳が痛い言葉だった。世に蔓延る一般常識を揺さぶり、自己の有り様を問いかける課題を大学が入試問題として提示する意味は大きいと思った。この点を広めているというだけでも価値がある一冊。2020/06/07