出版社内容情報
はたして聖徳太子とは如何なる人物だったのか!憲法十七条の冒頭「和を以て貴しとなし…」で古代日本のあり方を指し示した聖徳太子。仏教興隆の詔、遣隋使の派遣、冠位十二階の制定など、数々の事績は本当に彼の手によって成し遂げられたものなのか。遺された七つの謎を通して、聖徳太子の虚像と実像に迫ります。聖徳太子1400年遠忌。
内容説明
一、聖徳太子誕生の謎。二、仏教保護の謎。三、皇位継承の謎。四、冠位十二階と憲法十七条の謎。五、遣隋使の謎。六、斑鳩遷居の謎。七、聖徳太子死の謎。―遺された七つの謎を解く。
目次
序章 聖徳太子の七つの謎
第1章 聖徳太子の登場
第2章 聖徳太子の事績
第3章 聖徳太子と仏教
第4章 聖徳太子の晩年
第5章 聖徳太子への信仰
第6章 聖徳太子を巡る人々
著者等紹介
千田稔[センダミノル]
1942年、奈良県生まれ。京都大学文学部史学科卒業。同大学大学院博士課程中退。追手門学院大学助教授、奈良女子大学教授、国際日本文化研究センター教授を経て、現在は奈良県立図書情報館館長を務める。専門は歴史文化論、歴史地理学。特に古代日本の歴史地理学研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shoji
38
タイトル通りの本です。我が国の代表的偉人である聖徳太子の出自から死後まで様々に掘り下げています。聖徳太子非存在説というものがあるらしいですが、少なくとも、憲法十七条は聖徳太子が決めたとされています。これは、史料に裏打ちされています。一方、冠位十二階とか遣隋使は、聖徳太子の時代ではあるが、太子とは余人の政策とも。要は決定的な史料がないそうです。歴史を科学的にアプローチするとやや窮屈かもしれませんね。2022/01/01
magic makky
14
【感想】聖徳太子の名前は知っていても実際にどのような人だったのか、何をしたのか知らなかった。紙幣に描かれた人という感じで、本当に実存していたように感じたことがなかった。 先月奈良飛鳥の旅をしたとき、土産物店でこの本を買った。聖徳太子に興味を持ったからだ。学校の教科書ではほとんど習わないこと満載だった。あ〜ほんとに生きていたんだなーと実感した。 旅先での知識を得ると旅がさらに面白くなる。あらためて奈良関連の本を探してみようと思っている。 2022/10/02
withyuko
7
図書館で人気の本。七つの謎、よくわからなかった。謎が多いんですね。厩戸皇子という名前って、キリスト教の影響を受けてる?とか、隋に遣隋使を送っていた時、日本は推古女帝の時代なのに、中国側は日本の大王は男性だと思っていたというか、記録が残っているのは男性とされている?「和を以って貴しとなす」「やわらぎ」だったんですね!ずっと「わ」だと思ってました。2021/11/14
ふたば✧早食い大王、退位するんだ
7
既出の情報を整理したもの。目新しいことはないが、歴史の再確認には適した内容。2021/07/25