内容説明
「いい加減」に生きよ。人生の旅にゴールなんてない。―仏教が教える人生を楽しむ智恵とは。
目次
1 生き甲斐なんて必要ない(“得をする者”を許せない日本人;生まれてきたついでに生きている;お仕着せのゴールは捨てよ)
2 「よくないこと」こそ、ありがたい(争いの生まれない禅の教え;世間の物差し、ほとけさまの物差し;仕事に喜びを見出してはいけない)
3 病気と闘ってはいけません(胸を張って人を怨みましょう;病人として健康な生活を送る;物事はなるようにしかならない;愛は自己中心的で打算的なもの)
4 逆境を喜びなさい(勝つことよりも大切なものとは;悪人が救われる本当の理由;死の不安をなくすには)
5 愛ほど醜いものはない(愛ではなく慈悲を!;本当の祈りとは“おまかせすること”;ほとけさまが教える本物の幸福とは)
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年大阪生まれ。宗教思想家。東京大学文学部印度哲学科卒業、同大学院博士課程修了。気象大学校教授、大正大学客員教授を歴任。仏教を中心とした宗教の真髄を鋭くかつわかりやすく語り、多くのファンに支持されている。著書は400冊を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かに
4
「災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候。死ぬ時節には、死ぬがよく候。是は災難を逃るる妙法にて候。」 「人間は物事自体ではなく、それについての考えに苦しめられる」 2023/03/09
とく たま
3
よくぞ言ってくれたという気持ち。なぜ生きるや何のために生まれるのような永遠のテーマをズバッと切り捨てる口舌が好きだ。仏教関係者から非難されることもある著者だが、重い荷をしょって今にもつぶれそうな者にとっては、救われる言葉がちりばめられている。2017/10/29
シルク
1
生き甲斐なんて必要ない、よくないことこそありがたい、病気と闘うな、逆境を喜ぶ、愛ほど醜いものはない、など著者が現代日本の常識を戒める。この考えだけではなかなか生きていけないけど、つらい時に読むと楽になる。2022/11/07