内容説明
あの10年間にあれほどの傑作が集中したのはなぜか、謎の恋文に記された「不滅の恋人」とは誰だったのか―名曲の裏に隠された、真実のドラマと出会う。生誕230年を迎えた今、愛と音楽に捧げた激しい人生が甦る。
目次
序章 ベートーヴェン誕生
第1章 『皇帝ヨーゼフ2世の死を悼むカンタータ』WoO87―旅立ちの時
第2章 ピアノ協奏曲第1番・ハ長調作品15―ピアニスト登場
第3章 ピアノソナタ第14番・嬰ハ短調「月光」作品27‐2―忍び寄る影
第4章 ピアノソナタ第17番・ニ短調「テンペスト」作品31‐2―生と死の間で
第5章 交響曲第3番・変ホ長調『英雄』作品55―英雄への道のり
第6章 弦楽四重奏曲第9番・ハ長調「ラズモフスキー第3番」作品59‐3―栄光と諍いと
第7章 交響曲第5番・ハ短調「運命」作品67―連なる傑作の森
第8章 ピアノ協奏曲第5番・変ホ長調「皇帝」作品73―ウィーンの大作曲家
第9章 『エリーゼのために』WoO59―不滅の恋人
第10章 チェロソナタ第5番・ニ長調作品102―絶望を越えて
第11章 ピアノソナタ第29番・変ロ長調「ハンマークラヴィーア」作品106―巨匠の横顔
第12章 交響曲第9番・ニ短調作品125―歓びの歌
第13章 弦楽四重奏曲第16番・ヘ長調作品135―闘いの果てに