内容説明
かすかに聞こえる悲鳴、しのび寄る足音、背後に感じる悪意の気配…戦慄があなたを襲う。
目次
第1章 彷徨い続ける亡者たちの呪いと怨念
第2章 道行く者を引きずり込む異形の手
第3章 心の闇に巣くう戦慄の狂気
第4章 日常の裏側に潜む悪意の影
第5章 血に塗り固められた伝説の記憶
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
183
今から約20年前の怪談本ですが時代の古さをちっとも感じさせず今読んでも十分楽しめる内容でしたね。本書も地味に実話と銘打たれていまして時々は、そんなアホなと思う時もありますが、まあ細かい事を気にしなければ大丈夫で怪奇と恐怖の世界を思う存分に楽しめますよ。『説明のつかない話』23歳の中山玲子さんがこれまでに体験した3つの奇妙な話。高校一年の夏休みに補習に通った通学途中でいつもと違うルートを試しビルとブロック塀の間の細い道を歩いているとブロック塀に上半身裸の男がうつ伏せで寝ていた。「おい、無視するなよ」との声。2021/03/28
はつばあば
56
読み友さんの不思議な言葉に込められたレビューに触手を伸ばしてしまいました。あまり神憑り的な事に出会ったことの無い現実主義者故、ふ~む、そんな事もあるんや~と。怖いのが好きな方には受けるかと2017/06/27
キー
9
1999年作品。 怪奇体験談というより、ホラーなショートストーリー集という感じなのは相変わらずです。 今作でのベストストーリーを選ぶと、「叔母のビスクドール」と「妻の手料理」。 人形怪談の体裁で始まり、叔母の秘密が明かされると人怖になる「叔母のビスクドール」は、昭和の時代に読んだひばり書房の怪奇マンガのような雰囲気があります。 夫を愛人に奪われた妻が、夫と若い愛人への復讐を企む「妻の手料理」は、グロい結末がサイコスリラー全盛期を感じさせるものの、女の情念を感じさせる内容は昭和歌謡的な感じもします。2022/06/08
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