目次
1 海―不意に足をつかむ恐怖の波動
2 山―解放感に忍び込む見えない悪意
3 旅―知らず乗り込む戦慄の片道切符
4 都市―空白地帯に突如発生する異常怪奇
5 帰省―懐かしい故郷に渦巻く異変の気配
6 体験―変化を求めて陥った悪夢の奈落
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
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楽しい夏休みを過ごそうと海に山に出掛けた友人仲間恋人達が一転して奈落に突き落とされる悪夢の怪談集ですね。まあ本書はほぼ創作だと思いますが中々にえげつない事を次々に考えるものだなとつくづく感心しますね。女の霊がスイカ割りする男を言葉で誘導して遊ばれた憎い男の頭に棍棒を振り下ろさせて叩き潰す話。カヌーが横転しているのを裏返すと男の胴体だけが残っていた話。ドライブするカップルの助手席の女に取り憑いてナビゲーターをさせ急カーブで事故に導き殺そうとする霊の話。電車の飛び込み自殺を目撃した男を殺そうとする自殺者の霊。2020/03/22
キー
6
1995年作品。 怪奇体験談を38編収録。 目次は次のページのクレジットに、チープな文章が不快だった前々作と同じ「協力 風工房」とありました。 体験者に徐々に迫る恐怖、そのあとにはっきりと現れる幽霊の描写。時には、恐怖しながらもよく観察できているなと感心するほどの死体損壊描写を交えて幽霊を描いていました。 1、2作目が約60の体験談、3、4作目が約50の体験談を収録していたのに、今作が一冊のページ数がほぼ一緒なのに38の体験談。 1つ1つの体験談が実に間延びしているように感じました。2022/01/02
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- 和書
- 許されざる絆