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出版社内容情報
日本語に隠された「むだ」を、金田一先生がさまざまな角度から論じた一冊。
内容説明
言葉の真ん中には何がある?マジメすぎる日本人に贈る金田一先生の痛快日本語論。
目次
第1章 「言葉」をむだ遣いできているか(日本語はむだの宝庫;「道具」としての言葉を考える;言葉が示す「本音と建前」の世界;「毒舌」から与えられるもの、「敬語」でなくすもの)
第2章 「むだ話」が人生を豊かにする(会話の本質はむだ話にある;浪費される御礼と謝罪の言葉;会話を楽しむための「知恵」;会話を楽しむための「悪知恵」)
第3章 言葉も人もへなちょこで、自由がいい(「へなちょこ」のススメ;正しい会話より、楽しい会話;「むだに見える言葉」に隠れているもの;「言葉」をどこまでも「自由」に使うために)
著者等紹介
金田一秀穂[キンダイチヒデホ]
1953年、東京都生まれ。上智大学文学部心理学科卒業、東京外国語大学大学院修士課程修了。日本語学専攻。その後、中国大連外語学院、コロンビア大学などで日本語を教え、ハーバード大学客員研究員を経て、杏林大学外国語学部教授。専門は国語学、日本語教育、言語行動、意味論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
6
言葉は大切なものではあるが、言葉にするということは実態のうちの一部を切り取ったということでもある。いくら言葉を重ねても伝わらないということも起こり得る。また、言葉では真摯に伝えようとしていても、行動が伴っていないということも頻繁に起こる。そのような難しいものではあるが、そうであるからこそ言葉を使うときにはその重要性をよく認識する必要がある。2018/01/11
トーマ
4
日本語を新たに見直せる面白い内容だった。日本語論というよりも、金田一先生のエッセイのようにも読める。肩の力を抜いて気軽に読めた。言葉はどこまでも自由なのである。2018/02/26
すたっぷ
4
ゆるいー!とてもゆるゆるな一冊 でもなるほどなぁという事も書いてあります コミュニケーション取るのが苦手だなぁと思っていた気持ちが少し楽になりました 「日本語のへそ」というより「私自身の心のへそ」ってなんだろなぁーとゆるゆると考えてみたいと思います2018/02/04
ハル
3
意外。ユルくて、クスッと笑える。言われてみたらそうだね!とか、へぇ〜そんな見方をするのか、と唸りながら楽しんだ。そして、わたしはやっぱり言葉という道具が好きだな、と改めて感じもした。決して万能ではないことも理解しながら。一昔前よりちょっとだけコレを上手に使えるようになったから、いま、眼前に素敵な光景が広がっている、と思っているから。何かを表現するためにたくさん持っているに越したことはない。人と繋がっていたい。それを叶えてくれるきっかけのツール。金田一秀穂さんの繰り出す日本語をもう少し触ってみたくなる。2022/01/14
まろまろ
3
"むだ"を大人の視点で楽しんでいる金田一さん、カッコイイ。日本語はむだの宝庫だとか、余裕で使いまわしたいものだ。2018/05/28