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内容説明
「今、私が書き残しておかなければ永久に歴史の闇に埋もれてしまう事実がある」―鳩山一郎、岸信介、田中角栄…そして小沢一郎、時代をつくり変える政治家の器とは何か。
目次
はじめに―今も昔も変わらぬ権力争奪戦の内幕
1 乾坤一擲の大勝負―日ソ共同宣言、日米安保改定…戦後政治の舞台裏
2 金と権力をめぐる権謀術数―高度経済成長、東京五輪、沖縄返還…
3 政治家の虚虚実実―日中友好条約、椎名裁定、ロッキード事件、大福密約…
4 異端児たちの戦い―本懐を遂げた者、敗れ去った者…
5 内なる敵と世論―中曽根長期政権、自民党分裂、政権交代…
おわりに―政治ジャーナリスト生活五六年を支えてくれた人たち
著者等紹介
三宅久之[ミヤケヒサユキ]
1930年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業後、毎日新聞社へ入社。政治記者として首相官邸、自民党、社会党など各党および各省庁を担当。政治部副部長、静岡支局長、特別報道部長を歴任後、76年に独立、政治評論家となる。50年以上にわたって日本の政治を取材してきた第一人者で、政界の裏表を知り尽くした政治評論と、歯に衣着せぬ社会時評でお茶の間のファンも多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジェンダー
34
今はどうかはわからないけれど政治家と新聞記者というのはある意味持ちつ持たれつという所があったのだろうし、助言ではないけれど意見を求められる事もあったのだろうけれどここまで取り行って記事を物にするには容易ではないと思う。特ダネかどうかは何とも行けないけれどいろんな政治家の人柄がわかる作品だと思う。いろんなスキャンダルがなしに政治家を長くやれている人は少ないと思う。表に出ていないだけで大なり小なりあると思う。むしろ無しに生きて行ける方がすごいと思う。もっとこういった作品が出てくればと思います。2014/07/12
トダ―・オートマタ
8
特ダネというより、昔の政治の政局や政治家個人のことが中心になっていると思う。 ただ、今いる政治家についてはあまり触れられていないので それについて期待するとがっかりするかもしれない。 2012/09/02
ほっそ
5
政治の世界は、やっぱり男世界なんだなあ・・・男の嫉妬、策略など満載です。 2012/02/14
keiトモニ
4
永久に歴史の闇に埋もれてしまう事実と帯にあるほどの特ダネではないでしょう。読みもの的には前半ⅠⅡは新聞論調的タッチっで面白くもありませんが、後半Ⅲの「政治家の虚虚実実」以降は若干読み物で、園田直の波乱万丈が面白く読めました。「Ⅳ異端児たちの戦い」に、福家俊一が出てくるとは驚きました。私の地元選挙区だったのですが、初当選は東京1区だったんですね。しかし、三木武吉には敵わないでしょう。当選落選を繰り返し6勝9敗で結局大臣になれず、ハマコーよりましって感じです。今の政治家が小粒になった感じはそのとおりでしょう。2012/10/13
阿輸迦
2
"書けなかった特ダネ"というほど目新しい情報があるわけではないが、三宅先生の回顧録的な意味合いで、楽しく拝見した。ただ、西山事件はもう少し詳しく書いてほしかった。「たかじんのそこまで言って委員会」で西山事件を語っていたけど、三宅先生は当事者としての文章を書いてほしかった。2018/09/07