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内容説明
偽装表示、ごまかし答弁、ネット上を走るデマ…。平気でウソをつく人たちの心理とは?あふれる情報からホンモノを見抜く力を養う。
目次
序章 平然と嘘をつける人たちの心理
1章 急増する偽装、詐欺、インチキ商法―騙されやすくなった日本人
2章 世の中には善か悪か、白か黒かしかない?―嘘バッシングに酔う単純思考
3章 医者が増えたのに病気は減らない真実―本当のことを言わない医者、言えない医者
4章 少子化に格者社会、温暖化の要因―“都合のいい理屈”を刷り込まれている国民
5章 「嘘も方便」か?「泥棒のはじまり」か?―許される嘘、許されない嘘の境界線
6章 女の浮気は男の百倍バレにくい理由―嘘でもかまわない女、嘘を許せない男
終章 嘘をつかない技術と疑う力
著者等紹介
和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。精神科医。国際医療福祉大学大学院教授、一橋大学国際公共政策大学院特任教授、川崎幸病院精神科顧問のほか、日本初の心理学ビジネスのシンクタンクであるヒデキ・ワダ・インスティテュートの代表を務める。テレビ、ラジオ、雑誌などで精力的に活動するほか、初監督作品『受験のシンデレラ』がモナコ国際映画祭でグランプリ(最優秀作品賞)を含む4部門で受賞するなど、幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
8
例え最初の一歩はほんの僅かなものであったとしても、それによって嘘を付くことに対するハードルは大きく下がる。そして一度嘘をつけばそれと合わせるようにするために次々と嘘をつくことを余儀なくされることもある。途中で正すのは困難であれば、最初から近づかないようにすることが最も重要な予防策となる。2016/05/26
Humbaba
6
一度嘘をついて利益を得てしまうと,それを是正するのが困難である.そして,それがずっと続いていって取り返しの付かない事態に陥ってしまう.途中でもとに戻すことは難しいので,最初のボタンのかけ間違いを犯さないことが重要である.2011/12/29
みんと
6
ウソの情報につい惑わされてしまう、心理面での落とし穴にはまってしまわぬよう、真偽を見極める判断力が必要となってくる。 情報が溢れ、混沌とした現代社会の中で生きてゆくうえで、とても大切なことである。 まかり通ってしまっている嘘は、積極型か秘密型かによっても違ってくるが、嘘に対する抑止力が麻痺してしまい、ストレスや罪悪感を覚えにくくなってしまった人間によってなされるのである。 それで商売が成り立ってしまっている例もたくさんあるのだから、やはり我々が見抜く目を持たなければならないのだ。2011/04/14
Humbaba
3
現代は様々なデータに溢れている.しかし,その上方の多くには何らかの虚偽がふくまれている.氾濫する情報の中から自分にとって有益な,正しい情報を選んで掴み取れるように訓練することが大切である.2010/04/30
So
1
ほんの4年前の本(2008年2月発行)とは思えないくらい、話題が古く感じた。姉歯建築士とミートホープの事件が出てくるもんなぁ。でも最近の事件(特に福島第一原発を巡る一連の報道)でも十分通用する。『“都合のいい理屈”を刷り込まれている国民』の章は、まったくその通り。2012/01/25