青春新書インテリジェンス
人はいつから「殺人者」になるのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784413041317
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0295

内容説明

復讐するは…生まれながらの「殺人者」などいない。彼らはなぜ、その一線を越えてしまったのか。

目次

女児誘拐殺人、死体損壊・遺棄事件―「小林薫」の場合
大阪池田小大量殺人事件―「宅間守」の場合
北九州監禁・連続殺人事件―「緒方純子」の場合
和歌山毒カレー事件―「林真須美」の場合
坂本弁護士一家殺害事件―「岡崎一明」の場合
地下鉄サリン事件―「林郁夫」の場合
音羽幼女殺害事件―「山田みつ子」の場合
ホステス殺人事件―「福田和子」の場合
中洲ママ連続保険金殺人―「高橋裕子」の場合

著者等紹介

佐木隆三[サキリュウゾウ]
1937年、北朝鮮に生まれる。41年帰国。56年、福岡県立八幡中央高校卒業、八幡製鉄所入社。63年『ジャンケンポン協定』で第3回新日本文学賞受賞。64年退社。76年『復讐するは我にあり』で第74回直木賞受賞。91年『身分帳』で第2回伊藤整文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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テツ

19
『復讐するは我にあり』を書いた佐木隆三による様々な殺人事件の加害者の生まれと育ちについての調査をまとめた一冊。生きていれば誰だって殺意くらいはちょくちょく抱いているのだろうけれど、それを我慢できる人間と実際にやっちまう人間との間にはそこまで大きな違いはないと信じたい。生い立ちによって人間に何かしらの傾向が刻みつけられることなどはないと信じたい。どんな境界線であれそれを踏み越える力、踏み越えてしまう弱さは、自分自身で生み出すもの。読み物としては面白かったけれど、やらかした人間の境遇をカテゴライズしたくない。2022/06/15

gtn

13
先に執行されたオウム真理教幹部岡崎一明の半生は恵まれたものではなかった。真実の人生を希求したのも、ある意味当然である。しかし、手に入れたものが偽物だったばかりに死刑囚になってしまった。本物なら哲学者になれたろうに。2019/10/04

sakkychang

8
人を殺すことなんて絶対にしてはならないことだし、普通ならやろうとも思わないことだと思います。けれど毎日のニュースに殺人という言葉を聞かない日はありません。それはあり得ないと思っている人でさえ何かのはずみでその禁断の領域に足を踏み入れてしまう可能性があるということかも。この本は昭和、平成の記憶に残り続けてしまうであろう殺人犯たちの生い立ちから事件を起こすに至る過程までを詳細に描いたルポです。 願わくば私は彼らのみたような踏み越えた世界を見ずに生涯を終えられますように。2019/03/03

あおさわ

5
なぜこの人々は一線を踏み越えてしまったのか。淡々と描かれる事実に戦慄はしても明確な答えは出ない。怖い話です…。2011/01/23

AZ

2
殺人者になりうる人とならない人の間にははっきりした境界線があってほしい。そして、何かその違いを決定づける具体的な要素があって、自分や自分の大切な人たちにはその要素がないことを確信したい。いつもそんな風に思いますが、こういう本を読む度に結局のところ人間は「既に殺人者になってしまった人」と「これから殺人者になるかもしれない人」にしか分けられないのかなとも思います。自分の中で整理できない事件に対する漠然とした不安は続いていきます。2010/01/24

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