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内容説明
見てはいけない、入ってはいけない、触れてはいけない。先人から受け継がれた、「心のしきたり」に迫る。
目次
第1章 なぜ「してはいけない」のか(最初の禁忌破り;根源の禁忌、性 ほか)
第2章 日本史のなかの禁忌を読み解く(禁忌という言葉の歴史;古代の禁忌 ほか)
第3章 「見るな」「覗くな」の伝承(「見る」という意味;神話のなかの「見るな」 ほか)
第4章 暮らしに息づく日本人の禁忌(衣食住と禁忌;仕事と禁忌 ほか)
著者等紹介
新谷尚紀[シンタニタカノリ]
1948年広島県生まれ。早稲田大学史学科卒業、同大学院博士課程修了。国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授。社会学博士。柳田国男の著作の刺激をうけ、民俗学の道を志す
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
55
新書一冊で日本のタブーを分かろうとする自分の浅はかさに気づいた。紹介はされてるものの深くは掘り下げていないのでタブーのカタログ的な本として読むほうがよいと感じた。タブーには歴史や風土、民俗学的な要素が混ざっていると思う。まずその辺をある程度理解して読めばよかったと自分に反省。2016/01/20
メタボン
34
☆☆☆★ 日本人の死生観や宗教感と禁忌との結びつきについて興味深く読んだ。夜に口笛を吹いたり、爪を切ってはいけないとなどの禁忌は、夜がもっと暗い時代だから生まれた禁忌であろうが、今の不夜城のような都会の夜では、こうした禁忌も次第に消えていくのであろう。2016/12/04
F
15
禁忌の事例を上げながらも、それに対する考察等は少なく、単なる紹介に留まっている。また、その紹介も中途半端で多角的な視点は無い。入門書としても不十分。残念。2012/02/18
しぃ
10
昔ながらのしきたりとか、何でこんなことしなきゃいけないの?とか思ってましたけど、何も思わずにやってることもすごくいっぱいあって驚いた。例をひたすら挙げているだけなので読み物としては引き込まれるものじゃないけど、興味深いものが多かったのでもう少し専門的なのも読んでみたいなあ。2016/03/24
うえ
8
「笑いながら話すということは、多くの場合、相手の話をまじめに聞こうとしてはいないということを意味します。…笑いとほほえみのちがいについて注意をうながしたのは柳田国男です。その二つは似ているようで、実はまったくちがう…第一に笑うは、笑われる相手に不快感を与える。ほほえむは、相手に不快感を与えない。第二に、笑うには、声がある。ほほえむには、声はない。そんな柳田の観察は、まだいまのようなテレビのお笑い番組の洪水が、日本人の多くを笑いの中に麻痺させてしまうよりもずっと以前に、笑いの意味と歴史を考えてみようとした」2021/02/18