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内容説明
初めて火葬に付された人物、位牌・香典の意外な由来…葬送でひもとく日本史のあらたな姿。
目次
第1章 神話と古代のお葬式―死を恐れた時代(イザナミと黄泉の国;縄文人の死者への思い―屈葬・土偶 ほか)
第2章 浄土信仰とお葬式―死に極楽を求めた時代(怨霊信仰のはじまり;民衆にひらかれる平安仏教 ほか)
第3章 鎌倉新仏教とお葬式―現在の葬儀の祖となる時代(謎の安徳天皇陵と平家の落人;浸透していく新仏教 ほか)
第4章 江戸のお葬式―宗教統制と寺院の時代(家康は「明神」か「権現」か;後水尾天皇の土葬 ほか)
第5章 近代化のなかのお葬式―個人の時代(明治維新と葬送の変化;中江兆民―日本ではじめての告別式 ほか)
著者等紹介
新谷尚紀[シンタニタカノリ]
国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授。社会学博士。1948年広島県生まれ。早稲田大学史学科卒業、同大学院博士課程修了。柳田国男の著作を読み、民俗学の道を志す
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきこ
8
日本の歴史を「お葬式」に焦点をあてて解説。過去、歴史の転換期に葬儀の形式も変化してきたと考えると、葬儀形式ががらりと変化している今の時代は、まさに歴史の転換期なのか…と思いました。とても興味深い内容でしたが、歴史上有名な人物がどのような葬儀をしたのか事例を紹介するにとどまる部分が多かったので、もっと深く考察している本を読んでみたいです。2015/12/04
木ハムしっぽ
5
まさに「お葬式」の日本史。縄文時代から近現代までの葬式の変遷をまとめている、まるで教科書を読んでる様に感じる内容でした。2021/11/26
ぼたん
2
お葬式の歴史だけではなく、お葬式とは切っても切れない宗教(主に仏教)についてもわかりやすく書いてあります。昔のお葬式に比べたら今のお葬式は宗教色が薄れてきたんだなー。実は、お葬式と告別式の違いがわかっていなかったのですが、告別式と言うのは宗教色のない式のことを言うんですね。2012/04/28
yuzi
2
日本の葬送について、古くは上代のイザナギ・イザナミから、平成3年に亡くなった本田宗一郎さんにまつわる逸話までを網羅。日本の葬送には欠かせない仏教や神道などの宗教についても触れていて、面白かったです。「葬式」という観点から日本の歴史を復習しているような感じ。後半は歴史上の有名人たちの葬式話が多かったです。この後半部分は内容が浅く広いので、ペラペラ読むだけでも面白いかもです。2010/07/24
ユウユウ
1
星3。どう送るか、そもそも死ぬということをどう受けとめてきたか、興味深かった。2023/09/29
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