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内容説明
語源、発音、品詞、方言…それは、いかに誕生し、どう育まれたか。
目次
第1章 日本語の誕生(日本語と日本人;言語分布を読み解く;日本語の源流;日本語の系統)
第2章 日本語の系譜(奈良時代までの日本語;平安時代の日本語;鎌倉時代から安土桃山時代までの日本語;江戸時代の日本語;明治から昭和初期の日本語;明治二十年代以降の日本語)
第3章 日本語の特徴(単語とは何か;品詞を読み解く;話し言葉の特徴;日本語のなかの敬語;語源を探る)
第4章 方言と標準語(方言はいつ生まれたか;日本の方言分布考;古語と方言;日本語はどうなるか)
著者等紹介
岩淵匡[イワブチタダス]
1937年、東京都生まれ。国語学者。早稲田大学大学院文学研究科博士課程了。文学博士。現在、早稲田大学教授。全国大学国語国文学会理事
佐藤美智代[サトウミチヨ]
静岡県生まれ。雑誌編集などを経て、現在フリーライター。人文、社会をおもな守備範囲とし、単行本の制作を中心に活躍中。緻密な取材・調査に定評がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
№9
29
この手の新書にしては読みやすくナカナカ面白かった。まず脅かされたのは、奈良時代の言葉がどのような発音をされていたかがおおよそ分かるということ。まさか録音されているわけでもないし、発音記号などがあったわけでもないのに、どうしてわかるのか?それはその時代、ひらがなも、カタカタもまだ誕生していなくてすべてが漢字で表記されていて、それを漢字の音を借りて当てはめた“万葉仮名で書かれているから、とのこと。また戦国時代に日本に来た宣教師たちがローマ字で日本語を表記した文献も残している。日本語研究の面白さに触れられた。2015/04/19
あさと
0
日本語の起源、他言語との関連性、時代や地域による変遷、新語や現代の日本語と日本語の未来ついてなど。最近"日本語の乱れ"が取り沙汰されることが多いけれど、こうして時代や地域による差異を見てみると、日本語の大きな流れの中で当然生じてくる変化なのかと思う。日本語の始祖の方々からすれば、現代の標準語すら"乱れ"だろう。『言葉は生きているが故に乱れ、そして変化していくのである』という一節が印象深い。"正しい日本語"を大事にするというより、日本語の意味を大事にしていきたい。2013/08/24
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