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内容説明
古の人々が遺した痕跡は何を語りかけるのか。謎に包まれた日本人の来歴を解く発見の旅。
目次
プロローグ 日本人のルーツをたどる
第1章 体の「刻印」は何を語るか
第2章 遺伝子が解きあかす日本人
第3章 「食」の起源を遡る
第4章 古の民が育んだ精神の源流
第5章 日本語はどこから来たか
著者等紹介
小田静夫[オダシズオ]
1942年東京都生まれ。東京都教育庁文化課主任・学芸員(考古学)、日本第四紀学会幹事。日本人のルーツについて、さまざまな角度から研究を進めている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
27
日本人のルーツは何処なのか?この本の中には過去のデータからの立証であり、再認識しました。耳垢でもわかるルーツの話は面白かったです。2014/09/15
マッピー
6
人類発祥の地アフリカから、東西に分かれたうちの東に向かった方。ヒマラヤ山脈にぶつかって、南を行けば東南アジア型のモンゴロイド。目がぱっちりで彫りが深い。ヒマラヤ山脈の北を行けば中国北部方のモンゴロイド。凍傷にならないように扁平な顔で目は一重。縄文人は東南アジア型。弥生人は中国北部型。母子のつながりが強かった縄文時代。稲作が伝えられたことにより労働時間が格段に増えて、親子の触れ合いが少なくなった弥生時代。ふむ。ふむ。結論としては、縄文人と弥生人が混血を重ねることで今の日本人になったということ。 2016/11/07
新父帰る
5
この種の本は沢山出ているようだ。本書は日本人の体の刻印、遺伝子の解析、食の起源、文化・風習のルーツ、神話の謎、日本語の由来という観点から日本人の源流を探る。遺伝子の項でYAP遺伝子とD1b遺伝子に触れていなかったのは少し残念。縄文時代の生活振りにページを多く割いているのは当然と言えば当然か。日本列島に入って来たルートの説明をもう少し詳しく記して欲しかった(ページ数の関係で無理か)。最後に現代に於いても日本語の源流が謎に包まれている事実にはとてもビックリした。評価は普通の3。2019/12/28
Monty
1
人のルーツを遺伝子であるDNAから解説。DNAの特徴からホモサピエンスは10万年前にアフリカで誕生しこれが今地球上にいる人類の祖先であるとのこと。ネアンデルタール人や北京原人は滅んだ人類だという事が興味深い。また日本のルーツは縄文時代だが、弥生時代に移ってきた人が現在の日本人の源流となっており、沖縄とアイヌ人は縄文人がルーツと言う説が遺伝子の研究で有力であるという内容も興味深い。面白かったのは、耳垢のドライ、ウェットは遺伝で、南方系がウェットで北方系がドライというのもちょっと笑える。2013/01/10
儚俣
0
骨や遺伝子等の体、米食等の食事、埋葬や風習等の文化、そして言語によるアプローチで日本人の源流を探る本。言語だけはほぼ仮説。和を尊ぶ日本人の源流は、古代の多民族性から来たのかも知れない。2015/03/13