内容説明
現在の資本主義は、国内市場で国内企業が苛烈な競争を繰り広げる「日本型」と、寡占市場で国内企業が極端に利益水準を高める「アメリカ型」に分離してしまった。日本型とアメリカ型、はたしてどちらが本来的な資本主義だろうか。世界で唯一、日本型からアメリカ型へと強制的にモデルを転換させられた韓国経済を理解することで、資本主義経済についてあらためて理解を深められると信じている(本文より)。
目次
第1章 韓国が陥ったアメリカ型市場原理主義のワナ(実質賃金が下落し続けているのはなぜか;極端に高い韓国の輸出依存度 ほか)
第2章 雇用と税金をもたらさない韓国グローバル企業(デフレで結局誰が得をするのか;企業の創出する付加価値とGDPの性質は同じ ほか)
第3章 ウォン安、寡占化が国民経済に与える大きな弊害(ガリバー企業が独占する韓国の自動車市場;日本の輸出依存度はわずか10%程度 ほか)
第4章 韓国が輸出を増やすほど日本の貿易黒字が拡大する理由(製品の付加価値を国内でどれだけ高められるか;“資本財”における高いシェアが日本の強み ほか)
第5章 内需拡大、デフレ根絶で急浮上する日本経済(避けられない失業率の高まりと技術投資のジレンマ;今後はアメリカの消費を当てにはできない ほか)
著者等紹介
三橋貴明[ミツハシタカアキ]
作家、経済評論家、中小企業診断士。1994年、東京都立大学(現首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業ノーテルをはじめNEC、日本IBMなどを経て2008年に中小企業診断士として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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