内容説明
いじめ虐待死、バラバラ殺人、メッタ刺し死、そして老人の孤独自殺…何の罪もない人がこの世から去っていく。この無情の中で、監察医が涙をこらえて検死したテレビでは決して語られることのなかった事件の謎と真相。
目次
1章 自殺死体と交わした涙の約束(いじめられても感謝した悲しい死体;「ありがとう…」とだけ書かれた遺書 ほか)
2章 残虐死体から聞こえる切ない叫び(川に浮かんだバラバラ死体の謎;「お母さん。私、いないほうがいい?」 ほか)
3章 誰も知らない監察医の秘密の話(変死体に潜む数々の裏事情;医者でも解剖はできない ほか)
4章 あなたが死んだ本当の理由が知りたい(焼死体はどうなっているのか;冷蔵庫を背負った溺死体 ほか)
5章 悲しみを乗り越えた検死の真実(あるきっかけとなったバラバラ死体;繁華街と死体との奇妙な関係 ほか)
著者等紹介
上野正彦[ウエノマサヒコ]
1929年茨城県生まれ。東邦医科大学卒業後、日本大学医学部法医学教室に入る。1959年東京都監察医務院監査医となり、1984年同院長になる。1989年退官後は、法医学評論家としてテレビ、雑誌などで活躍。退官後に出版した『死体は語る』は大ベストセラーになった。元、日本被害者学会理事。現在、杉並精神作業所アゲイン運営委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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瑪瑙(サードニックス)
45
義父が交通事故死しているので、法医学教室での司法解剖のお世話になった事もあり、亡くなられた方の声を聞く監察医にとても興味を持ち、読みました。この本を読まれて感想を書かれていた読友さんに感謝します。高齢者の自殺の理由(真実)が一番辛かったです。そして本来ならば命懸けで守るべき子供の命を自ら手にかけて奪う母親の事が書かれてある箇所では、日頃私が感じていた事が書かれてあり、やるせなくなりました。時代が変わり、人の心も変わり、真実を見抜く事が難しくなってきているのですね。嫌な時代ですね。2016/09/22
ちゃさち
25
老人の自殺の理由は大抵「病気」をくにして自殺されたと思っていたが、この本で孤独老人よりも三世帯家族で暮らしてる老人の方が自殺率が高いと知り驚きです。その理由は「家族からの孤独」疎外され自殺するそうです。なのに遺された家族達は世間体を気にし「病気」と言い訳をするそうです。他にもバラバラ死体や過去に世間を賑わせたいろいろな殺人事件の話がかいてあり分かりやすかったです。2017/01/29
ちょん
8
借りて読みました! やっぱりこの人の本は好きです、勉強になるなぁー( ˘•ω•˘ ) 「私にもわかりません。どうして殺されたのかわかりません」これが印象的。あと神戸事件も。2016/03/21
絵具巻
3
リサイクル本。2015/07/13
雑食猫
3
どんなに偽装工作しても、捕まりそう^^;2013/01/20
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- 和書
- 普通のノウル