内容説明
彼を奪った親友をバラバラにした女。死んだわが子と一年半も暮らした歌手。愛人に捨てられた女の湖からの…ほんとうの被害者は誰なのか。死体の悲しい叫びが聞こえる…。2万体の死体を見続けた監察医が、初めて綴った40年間にわたる知られざる女の事件簿。
目次
1章 女性として生きた切ないファイル
2章 惑わしたのは誰なのか
3章 男に裏切られた女の運命
4章 有名女性の死に隠された謎
5章 女性だからできた犯罪ファイル
6章 愛を失った母親の最後の叫び
著者等紹介
上野正彦[ウエノマサヒコ]
1929年茨城県生まれ。東邦医科大学卒業後、日本大学医学部法医学教室に入る。1959年東京都監察医務院監察医となり、1984年同院長になる。1989年退官後は、法医学評論家としてテレビ、雑誌などで活躍。退官後に出版した『死体は語る』は大ベストセラーになった。元、日本被害者学会理事。現在、杉並精神作業所アゲイン運営委員長。医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うさっち
23
平成になって、女性の凶悪犯罪も増えてきているらしい。出産直前でお腹を蹴られ死産してしまった女性の話、犯人は殺人罪か傷害罪か…女性が被害者の哀しい話もあり読み応えがありました。2016/12/18
sosking
11
上野さんの本、久し振りに読みました。死体を解剖してみて分かる事や、往年の解剖歴から再鑑定してみて、見落としといる事などが書かれていて流石と思いました。今回は、特に女性が関わっている事件が殆どでしたが、時代と共に変わってきている価値観なども垣間見れて面白かったです。2025/07/06
G-dark
10
中でも、P164〜P169のケースにぞーっとしました。准看護師として働く女性が娘に多額の生命保険をかけ、大量の喘息の薬をお茶に混ぜ、娘を肺水腫にして殺そうとした。幸いこの娘さんは一命を取り留めたらしいですが…なんとこの女性の実母も変死していたことがその後分かったそうです。…自分のお腹を痛めて産んだ我が子だけでなく、逆に自分を産んでくれた母親まで手にかけたのでしょうか。殺されかけた娘さんはその後どうなさっているのでしょうか? どうか、娘さんが少しでも穏やかに生き、そして出来れば幸せに暮らしていて欲しいです。2016/05/26
ちょん
8
前の本とかぶってる内容が多かった! でも女と母親は違うなーと思いました( ˘•ω•˘ )2016/03/24
よしりん
8
‘あっ、あの事件か’とわかったものがちらほら。1つ1つのエピソードが短かったのでサクサク読めた。2014/06/08