内容説明
本書は、第三の人生を「一流学者」として送るためのきっかけ作りから、専門分野の選び方、日々の勉強スケジュールの立て方、はては学者生活の知られざる実態まで、あらゆるノウハウを伝授し尽くした書き下ろしである。
目次
第1部 学者生活を始めるきっかけのつくり方(学者になるのに、年齢は関係ないか?;一流学者になる三つの条件;学問を究める必勝法―三年あれば「並の学者」は追い越せる)
第2部 一流学者になる四つのコース(個人的におすすめコース;ほんとうに一から始めるコース;一番お得な近道コース;一人で始めるコース)
第3部 理想の“学者人生”の実際(過去の自分のキャリアと、どうつきあうか;研究論文や著書を書くために;教育経験を持つ;「報酬」を得るために)
著者等紹介
鷲田小弥太[ワシダコヤタ]
1942年札幌市生まれ。大阪大学文学部哲学科卒業後、同大学院博士課程修了。現在、札幌大学教授。哲学、倫理学担当。哲学をはじめとした評論はもちろん、読書術、福祉論、そして歴史と、多彩にして精力的な執筆活動を続けている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
九曜紋
10
再読本。2002年出版、15年前のもの。当時から、遠からず会社を辞めることになるだろうな、とは思っていた。結果的には思った以上に長く会社勤めをすることになったのだが。内容に即していうと、定年後に学者として生きていくことは、努力次第で可能性としてはありうるが、経済的リターンを目的とするのならば選択肢から外した方がいいということ。当時を振り返ってみると、決して現実逃避していた訳ではないが、なんとか現状を変えたいと足掻いていたっけ。現在の仕事に不満を抱え定年後に賭けている人には起爆剤にはなるだろう。2017/11/29
hippos
4
別に定年後でなくてもいい気がする。2016/03/21
BIDDULPH
3
天国で親父が笑っている。「こんなのは学者の研究でもなんでもない。」と言いつつも、「お前はこの辺りからでも勉強をし直せ!」と言っているのが分かる。2012/11/18
読書らいおん
2
毎日長時間机に座れること、自腹を切って多読ができること、などなど学者になる為の条件が満載。条件だけなら自分は向いているかもしれないと思った。2012/07/17
もち
1
この本に書かれている方法はどれも狭き門であり尋常じゃない労力と費用と時間が必要であるのは明白。そこまでしてても学問に余生を捧げたいと思えるか?と覚悟を問う本だと思った。学問が好きで好きで堪らなく、例え身銭を切ってでも成し遂げたいと思い実行する時点で「学者」であり、その研究を数多くの文書として公表する者が「一流学者」なのだと云っているように思えました。2010/06/04
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