内容説明
『どくとるマンボウ航海記』より30年過ぎ去った時間と青春の記憶とが交錯するユーモアと哀切のエッセイ!すべての始まりの地ポルトガルを再び訪れた著者が見たものは…失ったものと得たものと。
目次
1章 マンボウ・ポルトガル再訪記
2章 マンボウ・タヒチ追想記
3章 マンボウ・つれづれ旅行記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フンフン
8
2000年の初版発行時に読んだのを再読。2000年から数えてももう四半世紀近くが経過したんだ。『航海記』から30年を経てポルトガルを再訪した著者。哀愁に満ちた再訪記。2024/01/14
まるひろ
1
同じ所へ二度以上行くことはある。今回のマンボウ先生の話もそうだ。同じ場所を何度も訪れて、その都度の印象の違いを記録することは面白いことだと気づいた。 マンボウ先生に面白いエピソードがたくさんあるのは、時代と身分に恵まれていたからだろう。祖父の時代から大病院があり、お医者さんの家系だ。軽井沢・箱根・葉山!なんだ金持ちの自慢話やん。中学の頃は気づかず。 驚いたことは、マンボウ先生は、そのあだ名の「マンボウ」や本のタイトルの「航海記」から、そうとうな海好き男だと思っていたが、実は、山好き男だという告白であった。2025/07/11
Zen-zen
1
北さんが「どくとるマンボウ航海記」で訪れたポルトガルや、「南太平洋ひるね旅」のミクロネシアなどを再訪。文章に衰えが見えることも含め、総てが懐古調であるのがなんとなく哀しくも心地よく、氏がもうこの世にいないという事実が寂しく感じられる一冊。ぼくにとって北杜夫さんは手塚治虫さんと一緒で、いつまでもご健在な方だと思っていたので。2013/03/27
Tadashi_N
1
やっぱり旅はよい。でも全体的に懐古調。2012/08/22