内容説明
“姻戚外交や芸術外交”で栄華を極めたハプスブルク―皇妃エリザベート、マリー・アントワネット…その外交の綾と残された謎。初代国連大使で名外交官とうたわれた著者が、歴史の真実から、21世紀の日本の可能性を探る。97歳、著者渾身の書き下ろし。
目次
第1章 “繁栄”を“悲劇”へと変えた運命(うたかたの恋―マイアリングの悲劇の真相;薄幸の皇妃エリザベートの最期;フランツ・ヨーゼフ帝の秘密の愛人;サラエボの悲劇)
第2章 “芸術外交”がはたした光と影(宮廷と芸術家;ウィーンに花開いた芸術の森;天才が天才を呼ぶ;美術が世界への扉を開く)
第3章 ハプスブルク家の悲しき結末(マリア・テレジアの革新性;オーストリアの落日;ハプスブルクの終末と近代日本;なぜ栄え、なぜ滅びたのか)