内容説明
「貧しい人の中でも、最も貧しい人々につくす」そう神の声を聞いたのはマザーが36歳、ダージリン駅に向かう列車の中だった。そしてたった5ルピーをポケットに、ひとりインドのスラム街へと足を踏み入れた…。本書には、彼女の生き方、その仕事、信条が率直に語られており、彼女を支えてきた信仰をもよく理解することができます。
目次
第1章 本当の餓えとは
第2章 神の声が聞こえた
第3章 大海の一滴
第4章 何も持たないから、豊かになれる
第5章 戦うシスターたち
第6章 「その子を殺してはいけません」
第7章 ハンセン病患者と共に
第8章 死を待つ人の家
第9章 私は神の小さな鉛筆
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばしこ♪
4
キリスト教が絶対だと思わないし、神を強く信じたりはしないけど… 「愛」というもの大切を感じた。 最大の飢餓というのは、食べ物がないとか病に犯されているとかじゃなくて、誰からも必要とされない孤独ということに深く感銘を受けた。 繋がりあってこその人間だ! 2013/03/10
嘉江☆海★山♫
0
私たちは大きいことはできません。小さなことを大きな愛をもって行うだけです。世界平和のためにできること?家に帰って、家族を愛してあげてください。〈愛〉〈沈黙〉2021/12/13
まりこ
0
マザー・テレサの名前は知っていても、これまで具体的に何をしていたのかは知らなかった。彼女の行いは神であるイエスに対する「愛」と「祈り」と「感謝」に終始していて、本の内容も場面は違えど、その繰り返しだった。貧しい人こそイエスであるとして献身的に行動している。彼女だって人間だから心の底では葛藤があったと思うし、心に濁りがない人間なんてきっといない。神に仕えていることを誇りに思いつつ、きっと我慢や洗脳はあったのではないかと思う。いずれにしても「愛」を持って生きることは大切であることを再認識した。2019/06/10
148cm
0
神社で初詣、葬儀はお寺でクリスマスも楽しむ――人生に複数の宗教が、意識しないまま混在している「平均的日本人」なので、「自分はキリストのもの「言動はすべて神の御意思」といった感覚は肌で理解できない。 大前提が異なるとはいえ、「この仕事が素晴らしいのではなく仕事をすることによって幸せを感じられることが素晴らしい」「仕事を受け入れる時は自ら進んで意欲的に受け入れなさい。そうでなければ受け入れてはなりません」など共感することも多々。2019/05/25