内容説明
人は死体を見た瞬間から変わる…。現代人が眼をそむけてきたグロテスクあるいはタブーと呼ばれる世界を、リアルに描き出す異才の書き下ろし。
目次
1 禁じられた「死体」
2 東大解剖学教室の死体ノート
3 生き返った「死体」
4 「死体」が怖く見えた時
5 「死体」美人の分析
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
41
多くの死体を解剖してきた著者が、死を真正面から見つめるエッセイ。人間は必ず死体になるのだから決して特別なものでは無く、徹底して隠すより自然なものとして向き合うべきだ。この主張を一貫して論じているが、私の意見とは噛み合わなかった。必ず死ぬからこそ直視したくない。虚構や娯楽としてのみ楽しみたい。初の献体は夢野久作の両親、夏目漱石や横山大観の脳が東大標本室にあるなど、興味深い知識は多く得られた。解剖途中や死体の写真が複数あり、苦手な人には辛いだろう。全身皮剥き死体・著者・養老孟司先生のスリーショットがシュール。2017/05/03
猫丸
8
判断保留。筆者の言いたいことがよくわからない。2018/11/27
凛
6
死体を禁じられて実生活で見る事が無くなったせいで社会が歪んでるので、死体(自然)を実際に見ようぜ!写真や文字の無味乾燥な死体は抽象的すぎて害でしかないもの!という主張に基づき筆者の死体体験を語っている。医学部の解剖内容、死体を見れる博物館紹介、エンバーミング、プラスティネーション。これら内容は今では読む価値は無い。もっと優れた本があるし、プラスティネーションは人体の不思議展で多くの人が見ただろう。そして彼は死体と死の区別が上手くできていないのか、死生観や倫理面からの考察が弱すぎて稚拙な本だなとしか思えない2013/09/01
PANDAMON
5
語られること自体が基本タブーな死体の世界。死体を侮辱するような内容はアウトだけれど、興味、好奇心を持ったっていいじゃないか。ローマにある「サンタ・マリア・デラ・コンチェツィオーネ教会」は観光地でそこだけ異質の空気を放っており、神聖でとてもとても美しい場所だった。2017/05/21
wasabi
5
(メモ)解剖の時はまず胸のところの皮を十字に切る。胸の表面は乳首のところだけ丸く皮を残しておく。「生の始まりの『瞬間』などというものは、ない。死にも、それを生とへだてる瞬間などない。死を『瞬間』に押し込めてしまうことで、死がわかったつもりになる。おかげで死を真正面から見据えることがなくなる」「死や死体は、永遠に『わけのわからないもの』であるべきで、易々と『乗り越え』るべきものではない」。エンバーミングの詳しい工程が書いてあるのにはワクワクした。2013/01/14
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