内容説明
誘拐、テロ、ハイジャック、戦争…現在イスラム教徒が世界中に起こしている事件のウラをどこまで読めるか。報道された事件やその解説を漫然と聞いているだけでは、単に事実の表面をなぞっているにすぎない。イスラム教徒・アラブ人の考え方・行動・目的…隠れた内面を知らなければ、世界の動きもまったくつかめない。イスラムを解さなければ世界は語れないといわれるのはなぜか。本書は、アラブの政府機関、民間企業で働き、部下としてアラブ人を雇ったこともあり、賓客として招かれるたびに多くのアラブ人たちと接してきた著者が、これまで誰も知り得なかったイスラム教と信仰の秘密を初めて解き明かした。
目次
1 私の意志ではないアラーが命じるのだ
2 “情のない世界”の裏切り感覚
3 許されるウソ、許されないウソ
4 浪費者たちは悪魔の兄弟である
5 愚かな愛より確かな現実
6 砂漠の思想、驚くべき奸智ルール
7 裏切りへの報復“戦いはアラーへの最も近い道”
8 イスラムを知らない人間は必ず失敗する
著者等紹介
佐々木良昭[ササキヨシアキ]
拓殖大学海外事情研究所教授。第一級の中東アドバイザーとして、テレビ、講演に活躍中の異能の持ち主である。昭和22年、岩手県生まれ
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感想・レビュー
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Kei
1
生まれおちた環境が人間の思考を形作るというのを痛感します。イスラム教徒の人と日本人はずーっと分かり合えないんだろうな〜、戦争に行ったら来世で天国行きが約束されるって。来世があるから今苦痛でも良いって。アッラーに見られてるから悪いことできないって。もうそんなん本気で信じてたらこちらは何もできないじゃないか。こんな考え方があるのかと勉強になりました。もう、ムハンマドさん預言受けなきゃよかったのに、、2014/10/21
しゅう
0
☆☆ イスラム教の勉強になるが、日本人には感覚的に理解するのが難しい。 略奪が正統化されているし、戦争も生きる手段。性悪説であり、力の宗教。 アルジェリアのテロと政府の軍事行動、この本を読んでいたのでわかりました。 イスラム教徒でない外国人は、悪であり、日本人は莫大な身代金が取れる獲物でしかない。人命が第一という日本では、アフリカのイスラム圏では通じない。2013/01/12