内容説明
官僚と企業の癒着、根回しだらけの政治、長引く経済不況…世紀末になって相次いで膿が出てきている日本社会。その原因を解く鍵は「談合」にあると著者は説く。歴史的に見て日本は「和をもって貴しとなす」が示すように邪馬台国の時代より談合を繰り返してきた。それは平和なときにはうまく機能してきたが、現在のような危機的な状況のときにはうまく機能しないものである。では現在のような状況から脱却するには具体的に日本人はどうすればいいのか。本書は、様々な問題点を、日本の歴史という大きな視点から捉え直しその解決策を提示した渾身の書き下ろしである。
目次
序章 日本の混迷を解く「談合」というキーワード―問題噴出のすべての原因を解読する
第1章 「世界標準」を無視した危険な政治外交―国際社会でどんどん孤立していく理由
第2章 邪馬台国の時代から続く「談合」の歴史―三千年にわたり刷り込まれた日本民族の本性
第3章 「民主主義」という談合主義の落とし穴―うまく機能してきた「歴史」からのしっぺ返し
第4章 現代日本に蔓延したガダルカナル症候群―崩壊へと突き進む悲劇に歯止めはかかるのか
第5章 それでも外圧をはねつけられない日本人―国家という意識のない時代遅れの対応
最終章 “世紀末日本”崩壊の危機からの脱却―だれも指摘できなかった復活への16の鍵
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