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内容説明
本書では、現代人にはわかりにくい、けれども失うには惜しい服飾用語を文学作品から抽出。そのイメージをイラストをまじえてリアルに伝える試みに挑戦した。
目次
1 演出効果抜群!文学を彩った―定番おしゃれ(作家が描いた定番スタイル)
2 古きよき時代の香りただよう―和のよそおい(着物の色々;着物地の種類;帯の色々)
3 新たな時代の幕開けを飾った―洋のよそおい(洋服の色々;服地の色々)
4 さりげないおしゃれ心を物語る―身だしなみ&小物(身だしなみ;小物の色々)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
24
書生、海老茶式部、女給スタイルに始まって、あっぱっぱやニッカーポッカ、キャラコにかもじ、と明治から昭和にかけての日本文学に登場する日本のファッションを、作品を紹介しながら解説した内容。とても丁寧に細かく語られているので、イラストはちょっといまひとつですが、読み物として面白いです。2018/10/24
アイアイ
24
洋服、洋髪になる前の戦前の日本はなんとオシャレか!有名な女給スタイルや海老茶式部の女学生、紳士服、小倉。男女様々な今の日本ではほとんど聞くことのない和装ファッション用語、登場する小説作品が掲載。モノクロでイラストでしたが面白い本でした。2016/03/04
猫
10
明治~昭和初期ごろの日本人が親しんだ服装を、色んな文学を通してまとめた本。ひとくちに着物といっても、布の種類や模様の入れ方・種類、合わせる小物までさまざまで、流行や身分生い立ちが見え隠れする。白黒のイラストは、絵柄の好みが割れそう。2016/09/11
もけうに
5
感覚で捉えていた江戸~戦前期のファッション用語が、イラスト付きで明確にわかりとても面白かった。和と洋が移り変わる時代は特に面白い。ファッションは世相・身分を如実に反映する。これを読むと、『あきない世傳』をより楽しめそうだ。2021/09/09
Gen Kato
4
明治大正昭和の近現代文学を読むうえでたいへんお役立ちの一冊。引用されている作家の顔ぶれもよいセレクト。いい本です。ただ、個人的にはもうちょっとこまかなタッチのイラストを描いて欲しかったかなあとは思いますが、好みの問題ですね。2017/07/17