感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
17
この巻では、人間の情愛こそが最も尊く美しいものであり、危機に直面したときにこそ人の真の心情が表れると教えられる。仏法の勝負は短期的な結果ではなく、長い人生の視野で見るべきものであり、日々の一歩一歩の積み重ねが人生の真実の姿を形づくる。人生は夢や観念ではなく、毎日の着実な行動そのものだという言葉が胸に響いた。2026/02/06
wiki
12
宗務委員会の非合理な採択に対話で挑み、誠意で突き崩すも、なお16人中2人は明確に反対、2人は態度保留、2人は会見不能。いかにその対話が厳しいものであったかが知れる。こと官憲に戸田が留置されるに至って、僧侶の態度が完全に硬化したと。権力が見えた時に臆病や保身にならぬ為には、戦う主体者でなければ毅然たる勇気は持てない。「第三者として間違った判断をしていた」程度の傍観的な態度では如実知見できなかったことを笠原事件の顛末は厳しく物語る。また国家神道を思想骨子とした明治政府誕生から僅か77年で敗戦。この事実は重い。2020/05/18
かごむし
9
戸田が第二代会長に就任した翌年は、立宗七百年祭からはじまった。戸田率いる創価学会が、広宣流布を目指して本格的な前進を開始した時、最初に起こったことは、笠原慈行という悪侶をめぐる宗門との問題であったことが興味深い。今でこそ、創価学会と日蓮正宗の関係は、歴史にのみ属していることがらではあるが、在家集団であった創価学会と、僧俗という区分を持つ宗門との関係について考えることがあった。ともあれ、拡大しゆく組織は勢いを持ち、主張するところは勇ましくみずみずしい。読んでいて自分の中からかきたてられるものが大いにあった。2021/01/12
wiki
9
宗門の腐敗はこの第6巻を読むにつけても明白だ。当時はまだ物分かりのある人が居たが、よくぞこれで学会側は僧俗和合を堅持し続けようとの決意に立っていたものだと思わざるを得ないほど、その境涯に抜き難い不一致がある。人ではなくその思想を破折しているとの振る舞いはなかなか理解されるものではない。どんなにわかりやすく理路整然と話しても、感情で反発するのは人間の性だ。大聖人の時代から今に至るまで、またこれからも、その図式は変わらないだろう。結局は理解するまで忍耐強く語り抜く事が王道だ。言うは易し行うは難しだ。2018/05/15
wiki
8
ことにあたっては冷静で、しかし燃えるばかりの闘魂を湛えた青年部の対話の姿勢には心を打たれる。合意を得る対話の難しさを感じる。結局は粘り強さが、最も大切か。2017/03/07




