感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロビン
14
下巻には、両氏それぞれの「人間革命」についての見解、権利と義務また教育などに関する対談、最後にペッチェイ博士の遺稿が収録されている。国の為政者が、若い被教育者たちに望む教育とは、あくまで与えられた仕事を効率的にこなす能力であり、自分の頭で倫理性や道徳性を考えて為政者たちに逆らうような自立した人間をつくることではないという池田先生の指摘は、まさに人文学的教養が軽視され技術教育を重視する現今の高等教育機関の陥っている状態に当てはまる。気骨ある全体人間をとの願いを込めて創立された創大の卒業生として背筋が伸びた。2022/09/10
はなっこりー
2
レイチェル・カールソン女史の『沈黙の春』やアメリカの元副大統領のアル・ゴア氏の『不都合な真実』の原点になるような対談でした。 ペッチェイ氏は『人間革命』が世界を変えていくために必要な事であると結論づけしているが 何を持って人間がいかに『人間革命』できるかについて、対談を終えた段階で見つけることができたのだろうか。 池田氏の『人間革命』は仏教で解く十界論や九識論であるのだが、西洋思想の行き詰まりを東洋思想が解決できるのかは、これからにかかっていると思いました♬2015/03/23