内容説明
人間主義の光は中東へ!世界に架ける“平和と友情の橋”、民衆の大地に響く“蘇生の凱歌”。
目次
宝土
遠路
加速
波浪
若鷲
著者等紹介
池田大作[イケダダイサク]
昭和3年(1928年)、東京生まれ。創価学会名誉会長。創価学会インタナショナル(SGI)会長。創価大学、アメリカ創価大学、創価学園、民主音楽協会、東京富士美術館、東洋哲学研究所、戸田記念国際平和研究所などを創立。世界各国の知性との対話を重ね、平和、文化、教育運動を推進。国連平和賞をはじめ、世界の各都市から名誉市民の称号、「世界桂冠詩人」賞など多数受賞。モスクワ大学、グラスゴー大学などの名誉博士。北京大学などの名誉教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
21
成功者は皆、必死に学び努力し続ける。真剣な一念と苦労の積み重ねが成功を生む。信心なき教学の慢心は仏法上の仇となる。現代日本には民衆を幸福にする哲学が欠けており、生命の尊厳や慈悲の思想が薄い。元気を生むのは自らの挑戦と具体的な目標設定。人生の大勝利は最終的な境涯で決まる。嫉妬は魔の心であり、信心は仏と魔の戦いである。学び続けることこそが成功への道である。2025/02/27
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11
中東、そしてギリシャへ。山本伸一の世界広布旅は、まるで『ファウスト』を現実に見るかのようだ。古今東西、世界のありとあらゆる哲学や思想を描き出し、その功罪を仏法を中心として明確に立て分ける。本シリーズを読む事で、無知の人がどれだけ知識強化され、有知の人がどれだけ啓発されるかと思う。「国や社会の豊かさ、文化の成熟度は、単に物質的な側面や経済的な発展だけで推し量ることはできない。人命や人権を守るために、どれだけの配慮があり、いかなる対策が講じられているかこそ、実は最も根本的な尺度といえよう」。世界を改めて見る。2020/07/22
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6
「人間の魂が正しく健康でなければ、いかなる制度も正しく機能しない。水は低きに流れる。人間もまた、内なる鍛錬、人格の陶冶がなければ、欲望の重力の赴くままに堕落を免れないのである。」法律も科学もあらゆる事は使う人次第だ。人類が向かう方向は、一人一人がどういう志向性を持つかで変わる。融和と共存を目指すのか、それとも対立と反目を目指すのか。ひいては戦争を目指すのか、平和を目指すのか。思想が時代を作ってきた事を思う。本シリーズはつくづく人を鼓舞する内容であると思う。2017/09/27
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6
5巻のキリスト教に続いて本書はイスラム教。世界宗教との真の融和を求めて執筆したことがよく伝わる。非常に平易に書かれており、世界宗教と呼ばれる信仰を真摯に学びたいと思う人にはとても良い。若鷲の章は心を揺さぶられる。原点が学生の頃であった私には、学生部の著述には非常に心を動かされる。2016/04/11
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5
「伸一は、時として、気の遠くなるような思いをいだくこともあった。焦りを感じもした。しかし、そんな時には、彼は、いつも、敗戦の焼け野原に一人立った恩師が、七十五万世帯の友の幸福の城を築き、自身の生涯の使命を果たしたことを思い起こした。すると、彼の胸には、暗雲を破って太陽が昇るかのように、常に勇気と力が込み上げてくるのだった。"その先生の弟子である私も、使命を果たせぬわけがない!"勇気は希望となり、大いなる確信となっていった。そして、いつも、心でこう叫んだ。"先生、見ていてください!"」(154p)心の真実。2024/08/26