内容説明
仏法の人間主義の太陽がいま、燦然と昇りゆく!“地球上から悲惨の二字をなくしたい”との恩師の願いを胸に、平和と幸福を開く世界旅へ。
目次
旭日
新世界
錦秋
慈光
開拓者
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
20
使命を自覚する人は強く、美しい。社会的信頼の基盤は仕事の成功にある。同じ失敗を繰り返さないために原因を究明し、成功者から学ぶことが重要。日々具体的な目標を定め、挑戦することで知恵が生まれる。そして、物よりも心の財が最も大切である。2025/02/27
wiki
14
世界広布旅の第一歩が記されている。日本人で、ここまで大きなスケールで理想を掲げた人物は、著者をおいて他には寡聞にして知らない。1960年当時、先の大戦によって大変な辛労を余儀なくされた人々。絶望と悲しみに打ちひしがれた目の前の一人を、自らが「生きたい。先生との誓いを果たすために」と真剣に祈らずを得なかった極度の体調不良の中で、「この人たちを幸せに導くチャンスは今しかない」と痩身に鞭打って励ますのだ。単に強行スケジュールだったことを振り返っても、文字通り命を削っての、人間生命の蘇生旅だった。学ぶ事数多だ。2020/05/03
wiki
10
海外第一歩の軌跡を描いた巻。本書に描かれているような点をつくる作業が、今や大潮流となっている事に勇気をもらう。熟慮に熟慮を重ね、畳で正座して御本尊へ向かうべきかどうかも渡航前からすでに検討を重ねて、文化風土にあった信仰のあり方を説く。こうした事前の準備に、今の自分が学ぶべき要素はいくらでもあると思う。全ての経験をプラスへと昇華していこうとする激烈な意志を山本伸一から感じる。自身もかくありたいと思いつつ。2017/07/19
かごむし
9
師匠と仰ぐ人と一度しっかり向き合わなければいけないと思い、すべてを受け入れようという気概もなく、批判をすることも恐れないという、フラットな気分で読みはじめる。第三代会長に就任した山本伸一はアメリカ指導に出発する。日本から移住したわずかな会員を励まし、その中からリーダーとなる人を育て、様々な行事に参加する。その地道に見える一つ一つの行動に心血を注ぐ伸一の行動に感動を禁じ得なかった。あるテロリストの少年を評して「矛盾をはらみ、流動する、生きた現実が、観念の尺度に合うことはない」という一文に思うところがあった。2022/06/07
wiki
8
6年ぶりに読む。『人間革命』は昨年までで4周読んだが、『新人間革命』はまだ一度も最新刊まで通読した事がない。本年は最新刊まで全て読み切る事を決意した、その第一歩とぞ思う。初の海外旅、恩師を心に、恩師の代わりとなって文字通り命を削って歴史を刻んでいく山本伸一の姿に感動する。「世界へー。」普段の小さな生活の中では発想しえない世界旅に、本書は導いてくれる。2016/03/12