内容説明
物足りない日常を送っていた杏が俳句の魅力に目覚め、恋に奮闘する青春小説。主人公・杏と一緒に、俳句が学べる！
著者等紹介
堀本裕樹［ホリモトユウキ］
１９７４年和歌山県生まれ。國學院大學卒。「いるか句会」「たんぽぽ句会」主宰。第３６回俳人協会新人賞、第２回北斗賞など受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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田中寛一
25
俳句の「いるか句会」を通して俳句の基本的なことが学べる。いや学べるというだけでなく、俳句を通して恋を抱く杏と昴の様子が描かれていてよかった。俳句の17音に込められる奥深さを感じずにはいられなかった。季語に含まれる意味深さ、それを他の言葉と合わせることでより深く人々に伝える。句会の楽しさもよく描かれていて、一人で作るよりいろんな人の解釈を聞くのも楽しみなものだ。集まっている人もお互いをしっかり認めあっているから、より楽しく充実してるんだろうな。折句というのも初めて知った。杏ちゃんよかったね。2017/12/31
coco夏ko10角
23
俳句ド素人の女子大生が母親が所属している句会に一緒に参加して…。俳句を扱った小説はあったけど、句会をこんなにじっくりというのは初めてで面白かった。いるか句会のみなさんのキャラがいい。出てくる俳句も魅力的なものばかりでよかった。2017/08/02
瀧ながれ
19
俳句を作ったこともない女子大生のヒロインが、母親に連れられて句会に参加。イケメンに会いたい一心で熱心に通い始める。…「句会ってこういう場所だよ、楽しいよ」をテーマにしているので、俳句を作るおもしろさ難しさにはあまり触れてないのが、物足りない感じでした。無理に女の子を主人公にしなくてもよかったのでは？2014/07/30
ヨータン
15
句会もどきに一度参加したことがあるけどその楽しさが蘇ってきました。その時もこの本と同じように若い人が意外と多くてびっくりしました。句会の楽しさって、自分のが選ばれるかどうかのドキドキ感かな。いるか句会って本当にあるらしく、次回の開催が9/30。行ってみようかなー。2017/09/16
ルロ
13
川柳のほうですが、今の環境では無理だけれども、いつか句会に参加してみたい…そんな風に思い始めた矢先に、図書館のお勧めコーナーでこの本を見かけて、迷わず借りてきました。こちらは俳句の句会のお話ですが、母親に誘われて、イケメン目当てに（！）句会に参加し始める主人公、杏や、いるか句会のメンバーの目を通して、句会の流れや俳句の面白さ、奥深さ、吟行の様子などが臨場感たっぷりに伝わってきて、ますます句会に行きたくなりました。互選スタイルは、選の勉強もできて良いですね。2017/02/15
