目次
1 多重人格(私と多重人格との出会い;多重人格の初期の現れ方;多重人格は治療できるか;多重人格の歴史はギリシャ・ローマ時代に始まる;虐待の内容;多重人格はこうしてその姿を現す;主人格を強くし、交代人格の相互の理解を進める;症例を示すことで多重人格を調べてみよう;主人格を守る54人の交代人格―父への裁判;一二人の人格はこうして発生した;多重人格の精神療法)
2 境界性人格障害(ボーダーライン)(境界性人格障害(ボーダーライン)
症例
ボーダーラインと多重人格)
著者等紹介
町沢静夫[マチザワシズオ]
1945年新潟県糸魚川市に生まれる。1968年東京大学文学部心理学科卒業。1976年横浜市立大学医学部卒業。東京大学付属病院分院神経科勤務。1986年国立精神・神経センター精神保健研究所室長。1994年町沢メンタル・ヘルス研究所開設。1998年立教大学コミュニティ福祉学部教授。2004年町沢メンタルクリニック開業。現在、精神科医・医学博士、町沢メンタルクリニック所長。専攻は思春期・青年期精神医学/社会病理学・異常心理学/心理療法・犯罪学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
6
多重人格者が日常生活を普通に営むことは困難である.しかし,精神科医にできることは,人格の統合の助力のみである.いくら腕のある医者でも,本人がやる気を出さなければ不幸な結末以外の未来は得られない.2013/02/19
しば
3
図書館本。とりあえず脱字が目立った。事例の一つにマリアという人物がいて、先日読んだネット心中についての本のメインの人もマリアだったなぁ、彼女も多重人格で訴訟とかしてたなぁ、まぁ事例では名前変えるから別人かな、と思いながら読んでいたが本当にネット心中をしたマリアだったので、何か、不思議な気持ちになった。カウンセリング中の会話書き起こしが読みにくかった。口調のせいか?多重メインでボーダーはおまけ程度。2014/10/27
tatata
2
多重人格者の7割がボーダーラインを併発しているらしい2016/01/16
Kaori Isagai
2
日本だと、精神科の臨床現場では、多重人格ってあまり認められていないらしい...確かに、出会ったことが無ければ信じづらいのもわかるけどね。この本は、具体的な面接の事例が載っていて、興味深かった(ボーダーと言うより、多重人格がメイン)。そして、町沢先生の診療スタイルとして、ゴールを完全に主人格に統合するのではなく、生活するのに困らないように持って行く、というのがやっぱり好き。この手のものは、完璧に治そうとした瞬間に破綻する感じがする。2012/07/07
うらじ
1
患者との会話が非常に読みづらくてイライラした。人格が安定しない人間とのコミュニケーションがいかに難しいか、なんとなくわかった気がする。2012/08/27