内容説明
アンドレ・ジイド、ポール・ヴァレリー、マルセル・プルーストというかくも強烈な三つの個性が、ほとんど時を同じくして生まれているということ、わずか二年のあいだにおさまる一つの世代をなしているということ、これは何かの偶然にすぎないのであろうか。偶然でないとすれば、この世代には、この三人の作家・詩人を生みだした何か特別の秘密でもあるのだろうか。これは、著者の長い間の疑問であり関心事であった。本書は、自らに課したこの問いに答えようというものである。
目次
第1章(第三共和制の概観―三つの戦争;平和の外観―第三共和制前半;滑らかな時の流れ;科学と進歩 ほか)
第2章(象徴主義;詩人;特異な自我観;転換あるいは変換 ほか)
著者等紹介
津川廣行[ツガワヒロユキ]
1951年青森県生まれ。1974年東北大学理学部卒業。1982年関西大学大学院文学研究科博士課程仏蘭西文学専攻修了。1991年大阪市立大学文学部講師。2002年大阪市立大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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