内容説明
本書の目的は、日常のカウンセリング実践を「生きがい」という視点から振り返り、考察することにある。その際、カウンセリングの面接場面におけるクライエントとカウンセラーとの個別的かかわりを詳しく丁寧に追っていくこと、すなわち「事例研究」(case study)によって、カウンセリングと「生きがい」の関係を次の四つの視点から考察していく。
目次
第1章 「生きがいカウンセリング」とは何か―その意義と必要性
第2章 事例1 カウンセリングと[生きがい]概念の接点―自殺未遂の専門学校生とのケースから
第3章 事例2 アウェアネスと生きがい―アパシー状態にあった専門学校生との面接過程から
第4章 事例3 了解と生きがい―家庭内暴力の男子中学生の母親面接から
第5章 事例4 同行と生きがい―統合失調症寛解期にある青年との六年間のかかわりから
第6章 事例5 変革体験と生きがい―「引きこもり」の青年期男性クライエントへの訪問相談から
第7章 総合的考察
著者等紹介
鶴田一郎[ツルタイチロウ]
1962年福岡県福岡市に生まれる。放送大学教養学部人間の探究専攻卒業、教養学士。放送大学教養学部発達と教育専攻卒業、教養学士。東洋大学大学院文学研究科教育学専攻修士課程修了、教育学修士。名古屋大学大学院教育発達科学研究科心理発達科学専攻博士後期課程修了、博士(心理学)。学校法人東海学院東海学院文化教養専門学校教員。東海学院教育研究所心理・教育相談室相談員。東京都江戸川区教育研究所葛西分室教育相談室相談員(心理)を経て現在広島国際大学心理科学部臨床心理学科教員。資格、臨床心理士、学校心理士、日本心理学会認定心理士、日本カウンセリング学会認定カウンセラー、日本学生相談学会大学カウンセラー、NPO日本教育カウンセラー協会上級カウンセラー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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