内容説明
昭和初頭の名著、今ここに蘇る。解法に用いる定理や系を知悉していても、初対面の問題に出会ったとき、どんな定理を使うべきか、どうして証明して行くべきか四苦八苦しなければならぬとき、こうした場合はこのようにせよという指導教訓が示されている。
目次
前編 系統的研究(直線形;円;面積;比例 ほか)
中編 総括的研究(形状決定問題;位置決定問題;制限附与問題;相関変化問題 ほか)
後編(特殊定理;答案作製に際し;採点者講評;答案作製用問題 ほか)
著者等紹介
星野華水[ホシノカスイ]
数研出版の創始者。本名・星野半五郎は、自らが設立した学校(数学研究社高等予備校)で教鞭をとる傍ら、独創的な学習法であるチャート式システムを考案。星野華水の号を以って、数多くのチャート式学習書を世に送り出した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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booklight
27
拾い読みして色々面白かったので。初版は昭和4年。昭和16年の217刷を復刻。今のチャート式は、効率的に理解するために詰め込んだコスパ最高的だが、復刻版は、ハードでゆるくて面白い。汽車の写真や絵と文字が時折入っているのでLINEスタンプのようだ、と思ったらほんとにあった。「得意になった」「いやになった」「口惜しい」とか。「復刻版発刊に際し」だけでも当時の受験生の声や星野華水の言葉などが今にも通じる。https://www.chart.co.jp/reader/subject/linestamp01.html2021/08/07
KAZOO
7
私の高校時代はこのチャート式数学が全盛のころで、いくつか問題集をやりました。やはり昔を懐かしむ人が多いのでしょうか?私の時代よりもっと古い時代のものです。このような本が復刻されています。これは幾何学で、今の幾何学とは違って昔ながらの幾何学です。補助線を多用して解決する方式がほとんどです。読んでいてクイズのような感じがして楽しくなりました。2014/02/09